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思考修整セラピー

今ある悩み・苦しみの思考を修正し 問題を解決・克服するためのカウンセリング

 
自閉症 自閉症とは、心の病ではなく、先天的精神疾患であり社会生活を生きていく上で様々な支障や問題が起こる。一番の問題点はその自閉症を持つ養育者や保護者の精神的負担である。心が折れない内に、疲弊しない内の対処が必要である。

 < Contents >

 1.自閉症は3歳までに症状が現れる

 2.自閉症特有の4つの能力障害

 3.自閉症の子を持つ家族の危うさ

 4.実は自閉症とは限らない場合も多い

 5.自閉症の我が子に疲弊する親

 6.コミュニケーションが難しい自閉症

 7.自閉症は先天的障害であり親の育て方ではない

 8.自閉症だからと言って周囲は悲観的にならない

 9.自閉症も一つの個性として付き合っていく

10.自閉症の子を持つ親はむしろ個性を楽しもう

11.それでも対応に疲れた時にはカウンセリングへ
   
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発達障 アスペルガー症候群

 1.自閉症は3歳までに症状が現れる

こだわりが強い・・・自閉症

自閉症は心の病ではありません。先天的な要因による疾患であり、対応などで注意するべき点はいくつか出てきますが、それでも、本人が生きやすいように配慮していくことは可能です。

自閉症を「なにかあると直ぐに心を閉ざしてしまう人」「自分の殻に閉じこもってる人」と認識される方も多く見受けられますが、全く違います。自閉症とは、現在は先天性の脳の機能障害と考えられています。

“自閉”という言葉からひきこもりや対人恐怖症などを思い浮かべますが、心の病気ではなく多くの遺伝的な要因が複雑に絡み合って起こるとされており、典型的な自閉症とまでは行かないにしろ軽症の人たちまでも含めると100人に1人いると言われ意外と多くいることになります。

自閉症の人は、目や耳から入ってくる情報を何らかの理由で脳が上手く処理することができないため、その状況に応じた適切な発言や行動をする事ができません。また、自閉症の人にとっては自分の体験を他者と共有したり、相手の立場に立って自分の行動を考えることは非常に困難だと言えるでしょう。

自閉症は「広汎性発達障害」という大きな括りの病名で診断が下ることがあります。1970年代以降、発達障害として自閉症が注目されるようになると、自閉症の親戚のような症状がいくつか存在することがわかるようになりました。

そのような、社会性の障害を持つ発達障害のグループを「広汎性発達障害」と呼び、その中には、自閉症(小児自閉症)・非定型自閉症・レット症候群・アスペルガー症候群などが含まれています。この中で特に重要なのが、「アスペルガー症候群」であり、自閉症とほぼ同じ特徴があるため、境界があってないようなものだと考えられています。

自閉症といっても症状の現れ方は人それぞれですが、基本的には4つの能力障害があり3才までに以下の能力障害が現れると、自閉症と診断される可能性があります。

 2.自閉症特有の4つの能力障害

社会性の発達障害

赤ちゃんは「笑う」「泣く」などの表現を日常的に行いますが、このような表現や反応が少なく、周辺は単に「おとなしい赤ちゃん」という印象を持つに留まり気付きにくく、やがて成長して行くにつれ、次第に人と関わりを避け、または逆に積極的に関わり過ぎたりと、対人関係において適度な相手との距離を保つことが難しくなっていきます。

「目を合わせない」「平気でどこかへ行ってしまう」という幼児に見られる特徴的な通常と思える行動が「人の気持ちが読めない」「他人に対して無関心」などの社会性が欠如した状態へと発展していきます。

コミュニケーションの障害

初期においては、なかなか言葉が話せなかったり、年齢的からみても言葉に遅れが見られることから始まり、話せるようになれば「独り言」を発したりします。

成長し青年期・成人期を迎えても、人から話し掛けられると、オウム返し(反復語)で同じ言葉で答えたり、場面に合った返事が出来ないなどコミュニケーションが思うように上手くとれません。

また、他者との会話の間や、皮肉や冗談などを理解することが困難なため、時には感じた事をそのまま言ってしまい、トラブルに発展してしまう事もあります。

想像力の障害

これは一般的に「こだわり行動」というもので、特定の物だけに著しい興味を示すことです。例えば、くるくる回るものを眺め続けたり、標識や数字などを覚えてしまったりと、意味のないことだとしても、いつまでも飽きることなく続けてしまいます。

また、「物事を常に同じままにしておこうとする欲求が強いため、家具の位置や物事の順番が違っていると、元へ戻そうとする傾向があります。

感覚の障害

感覚の異常が見られることが多くあります。音や匂い、痛みなどの感覚を大脳で上手く処理できず、普通の人と異なった反応を示す場合があります。例えば、味覚や嗅覚が人と極端に違うため偏食に走ってしまったり、特定の音に異常に反応し、耳をふさいでしまったりすることも少なくありません。

自閉症は別の様々な病気を併発することがあり、自閉症の半数以上は知的障害を伴っています。児童期や青年期には注意欠陥多動性障害(ADHD)、てんかん、学習障害(LD)が発症しやすいと言われています。

また、自閉症の子供の約80%から90%が睡眠障害になると言われ、夜寝つきが悪かったり、数時間おきに目が覚めたりと不健康な生活リズムを作ってしまう傾向があります。

 3.自閉症の子を持つ家族の危うさ

自閉症の子供を持つ親は、「きっと自分の育て方が悪いせいで、子供が障害になってしまった」と自分を責めてしまい、人生そのものを悲観的に捉えてしまう人も多くいます。また、自閉症や発達障害は「目に見えない障害」であるために、養育者は大きな不安や混乱を抱いてしまうに違いありません。

そのために夫婦や身内との関係が崩れてしまったり、周りに知られないように子供の障害を必要以上に隠そうとしたり、自分のことを責め続けた結果、親自身が「うつ病」などの精神疾患を伴うことも多くあります。

 4.実は自閉症とは限らない場合も多い

親が子に対し早急な自己判断で「自閉症」と決めつけないでください。似た傾向のものにアスペルガー症候群があります。

名古屋聖心こころセラピーには「我が子がアスペルガーと病院で診断されて・・・」と不安な気持ちでお越しになるお母さんも多く、子を連れて来てもらい行動を見させていただくと「正常な範囲内」の子である場合も多いのです。

本来の無邪気な子供らしさの部分までも「自閉症?」「アスペルガー?」と過剰反応をされる母親が多いのは事実です。子供は保護者である母親の気持ちに敏感ですので、この先を想い悲嘆に暮れずに冷静にならなくてはいけません。どんな状況でもそれを容認し未来を明るいものにしていく精神を構築しましょう。

 5.自閉症の我が子に疲弊する親

自閉症の子は独特な自分の感覚を持っている子が多く、思わぬことに動揺したり、周りの空気を読むことなどが苦手であるために、コミュニケーションを取ることが難しく、そのため疲れてしまうお母さんなども多くいらっしゃいます。

変化に対応することが難しい場合も多く、自分の中でのある一定のルールなどに乗っ取らないと行動が起こせないという場合もあるので、お母さん方もその性質に慣れるまでは結構大変だと思います。

自閉症の子は幼稚園や小学校などでも、お友達と思うように遊べない場合や、子供同士でコミュニケーションを取り遊ぶことなどが出来ない場合もあります。子供たちの発達の度合いは人それぞれ違いますので、少し他人と違うところがあっても、心配しないでも大丈夫なこともあります。

 6.コミュニケーションが難しい自閉症

自閉症であれば、お母さんと話をしていても、この子は世間の子供と比較すると少し違うなぁと思うことがあります。しかし話ができないという訳でもなく、自分の主張などは勿論あるので、そこを上手く理解して受け止めてあげるといいでしょう。

また自閉症の子は人の気持ちを考えることが苦手でもあるので、空気を全く読まない行動を起こしてしまう場合なども頻繁に起き、親御さんとしては友人関係などにハラハラドキドキと心配する部分も多くなると思います。

また、自閉症の場合には、知的障害を伴っている場合も多いですので、学力的な面でも心配になるかも知れませんが、現在では教育機関でも自閉症などの子供達への対策や指導も充実しつつあるようですのでそんなに心配しなくても大丈夫です。

 7.自閉症は先天的障害であり親の育て方ではない

自閉症はある一定の確率で起こる脳の障害によるものなので、親の育て方が原因というものでは全くありません。親が高齢であった場合などには発症する確率の高い障害でもありますが、中にはそれほど、心配するような障害に繋がっていないケースも多くあります。

周りの自閉症に対する理解が今以上に進めば、普通に生活していける障害でもあります。ただ、一般的には、まだまだ自閉症の障害などには理解が乏しい人も多いので、対応する親を始め周囲の方の心が弱っている時などは、自閉症の子の発せられる何気ない言葉に気遣いが無く落胆する場合などもあるでしょう。

でも、それは自閉症の子が理解出来ていないためなのであり、言い聞かせて出来るようになるものでもない場合も多いので、その人の特性を理解した上で付き合っていくことが良いでしょう。仕方がないと放置することはいけませんが、できる範囲で自閉症である相手に合わせていけるといいでしょう。

 8.自閉症だからと言って周囲は悲観的にならない

自閉症の人は遠慮したり、気を使ったりということを出来ないため、寝食を共にし一緒にいる母親は疲弊してしまうこともあるのですが、子供の良いところを伸ばしてあげて、「こういう時にはこういう行動を取るのだよ」と少しずつ根気良く教えてあげることも必要になってきます。

本人なりに気づくこともあり、相手の態度の変化などを感じて、対応を変えてくることもあるかも知れません。自閉症であるとそのような対応の変化なども難しい場合も多いのですが、それはそういう障害であるので、その部分の機能が未発達であるという認識で、どうやってそれを補っていったら良いのかを考えていくといいでしょう。

なんでそんなことをするのだ!と責めたり落ち込んだり一喜一憂することもあるかと思いますが、自閉症はそういう障害なのだということを理解して、子供に接することも必要になります。

 9.自閉症も一つの個性として付き合っていく

人混みが苦手であったり、いつも通りの順番通りでなければ途端に混乱したり、自閉症特有の行動が見られる時もありますが、それはその子の一つの個性として、受け入れるのはいかがでしょうか。普通の子とは少し違うので、比べてしまうとつらくなってしまう部分もありますが、本人の中では成長している部分もあります。

また、お母さんが気の付く人であった場合などには、子供が無遠慮で人に気を使えないような存在に見えてしまう場合もあるのですが、本来の子供の持つ素直な反応である場合も多いです。むしろ、大人並みに気配りをしたり、気を遣える方が子供としては少し怖いという感覚でいた方がいいかも知れません。

子も成長してくれば相手軸で考えられることが増えてきますが、自閉症の場合には、いつまでも自分軸で考えていることが多く、相手のことはあまり考えていない様に映る特性を持っているので、本人としては多少は考えているのかも知れないのですが、一般的な感覚までは行きついていない場合も多いのでこの辺も個性と理解に努めましょう。

10.自閉症の子を持つ親はむしろ個性を楽しもう

いつも自閉症の子に接しているお母さんが最も対応に追われて苦慮されていることをお察しします。

どうしてこの子はこうなんだろう?と思うことも多くあるかと思いますが、それは脳の発達がそうなっているものなので、無理して周りに合わせようとするよりも、個人の成長を見守って、どうして?となった時には、納得のいく説明をできるようにしておくと良いでしょう。

一見気を遣っていない発言も、自閉症であるという事情さえ理解していてくれれば案外受け入れてくれる人も多くいますし、自閉症であることを周囲に人を介して説明する事を心掛けましょう。そうすれば少しネガティブな感情もポジティブな感情へと変化することも出来るはずです。

とは言え現実的には通常の子を持つよりかなり大変なことは事実です。お母さんも一人で悩んでいることは辛いことですので、カウンセリングなどで、自分の心内を話すこともいいでしょう。

お子さんが委縮して話せなくなっていることもありますので、診断に一喜一憂する気持ちもあると思いますが、一歩進んで、そこからどうすれば子供が生活しやすくなるかということを考えて行動できるように努めていきましょう。

11.それでも対応に疲れた時にはカウンセリングへ

普通の子とは少し違う自閉症である我が子への対応に疲れてしまった時には、聖心こころセラピーにお越しいただいて、その胸の内を話していただくことで心労を降ろして頂くことをお勧めします。

それに、ウチの子は自閉症では?と心配になり相談に来られる方も時折お越しになりますが、案外お母さんが必要以上に心配しているだけで、普通の子範疇であるという事も実際にはとても多いですので、「自閉症と言われてしまった」「アスペルガーなのでは?」と心配になる場合には、カウンセラーでも気の許せる友人でも良き相談相手を見つけて、御主人にも協力してもらい子育てのストレスを溜め込まないようにしましょう。

子供が健やかに育つにはどうしたらいいのかを一緒に考えていくお手伝いも聖心こころセラピーでは行っています。