分離不安障害のカウンセリングは名古屋聖心こころセラピーへ


名古屋 不安・心の悩み

分離不安障害            writing by Kitayama

昨今は単身赴任や共働きをする家庭も多く、子供と一緒に過ごす時間がなかなか思うように取れないことも珍しくはありません。通常では保育園や幼稚園に子供を連れて行こうとする場合に支度を遅らせたり、母親が用事で出掛けようとすると「行かないで欲しい」とぐずったりする行動は子供が成長していく過程では至って自然であり正常な反応です。子供は自分で生きていくことがまだ適わない為、親は特に母親はこの世で唯一頼れる存在なのですから当然の子供の反応と言うことになります。
しかし、その反応が過剰になり、生活していく上で、その子の今後の人生の為にも問題が生じる程のものになればそれは「分離不安障害」を発症している可能性があります。
「分離不安障害」とは、家族または愛着を持っている人や場所から離れる時点において過剰なまでの不安を感じ、自分の心の中でその不安を受け入れられず、その影響が精神的、身体的なものとなって現れている状態を言います。
子供は、生後8カ月頃から自身の親を特別な存在だと認識し始めます。そして頼りになり、絶対的に自分の味方である両親という存在に幼い頃は依存し、やがて乳幼児期、学童期、思春期を経て成長し、徐々に両親の元から精神的依存を離れ、自立していきます。しかし、特に乳児期から学童期に掛けて、依存している対象(多くの場合は両親)から、物理的、心理的に離れると不安が現れやすくなります。これを「分離不安」と言います。この不安は一般に、殆どの場合どの子供に見受けられる症状ですが、親たちが子供の不安を良く理解し、暖かく受け止めていく内に、自然と解消されていくことが多いものです。つまり、殆どの子供が経験するものであり、症状自体は決して珍しいことではありません。そして「離れても戻って来てくれる」ということを繰り返し学習することにより不安が無くなっていくのです。しかし、この克服が適切な時期になされなければ、依存対象者と離れた時には過剰な不安を感じ「分離不安障害」を生じます。安心感を与えてもらうべき存在から十分な安心感を得られず、だからこそその安心感を維持しようと、依存対象の母親の傍にずっといようとします。




 分離不安障害の精神的苦痛

「分離不安障害」の子供は、住まいである家や両親(主に母親)などの依存対象から離れなければならない時、耐えがたい程の苦痛を感じます。その為、対象から何とか離れまいと、泣き崩れ、離れたくないと懇願します。この時に依存対象(親)までが不安を感じていると、子どもはそれを敏感に感じ取り「もう二度と会えないのではないか」と益々不安をつのらせ、悪循環を生みだします。




 分離不安障害の身体的症状

この障害が比較的多くみられる幼児期から学童期前半ではその幼さが故に「分離不安」を言葉などで直接的に表現することが上手くできず、身体症状や問題行動といった間接的な表現により分離不安を周囲に訴えることが殆どです。
身体症状としては「頭痛」「腹痛」「吐き気」問題行動としては「執拗に甘える」「おねしょ」「おもらし」ソワソワして「落ち着がない」「暴れる」こと等が挙げられます。 場合によっては抑うつ、無気力などの精神症状が現れ、不登校、ひきこもりがちの基となることもあります。



 分離不安障害の将来

分離不安障害を改善しておかなければ、子が成長した場合にも困ることが出てきます。
例えば、高校を卒業し、東京や地方の大学に合格し、一人暮らしを始めますが、1年も待たずに実家に戻ってしまうケースもかなり多くあります。そして二度と家から離れることを拒絶するようになれば、ひきこもりやニート予備軍になる可能性も否定できません。

この分離不安障害を放置していては将来において「依存性人格障害」「親子共依存症」「恋愛依存症」などの問題に移行して行く場合が非常に多いので注意が必要となります。




 分離不安障害の診断基準

分離不安障害の診断基準を下記にまとめてみました。

家庭、または愛着を持つ人から離れることに対する不安が、発達、成長を考えると不適切で過剰なものである。かつ、以下の項目のうち3つ以上の症状が当てはまる。

  • 家庭、または愛着を持つ重要人物から離れなければならない状況が起こる、または離れることが予測される状況になれば、何度でも過剰な苦痛を感じる。

  • 愛着をもっている重要人物を失う、またはその人に事故等の危険が降りかかるかも知れないという過剰な心配をずっとしている。

  • 何らかのアクシデントにより愛着をもっている重要人物から引き離されるのではないかという過剰な不安が常に付きまとっている。

  • 離れることへの恐怖のあまり、学校やその他の場所へ行くことを拒否する。または行くことを嫌がり、抵抗する。等のその状態がずっと続いている。

  • 一人もしくは愛着を持つ重要人物が居ない状態で家に居ること、またはその他の状況で頼りにしている人物がいないことに対する持続的な抵抗または拒否。

  • 自分が眠るまで、愛着をもっている重要人物が傍にいないと嫌がる。また、家から離れた場所で寝ることに対して持続的な抵抗、または拒否反応を示す。

  • 愛着をもっている重要人物と別れたり、離れたりすることが暗示されるような悪夢を繰り返し見る。

  • 愛着をもっている重要人物から引き離される、または離れることが予測される状況になると、頭痛、腹痛、吐き気といった身体症状が現れる。

分離不安障害と思われる症状が現れてから少なくとも4週間以上経過している

分離不安障害の症状が現れたのは18歳以前である

分離不安から生じた影響により著しい苦痛を感じる。社会的、学業的(職業的)に、ま たは日常生活において支障を来している

発達障害、統合失調症パニック障害等とは医師により診断されていない。


分離不安障害は診断こそ比較的簡単ですが、依存している対象と共にいる場合に問題が生じ辛い為に、本人達が症状に気付くのに時間がかかる場合があります。



 分離不安障害の改善

分離不安障害を改善するにあたりよく行われる療法として、遊戯療法・認知行動療法・家族療法・薬物療法などが挙げられます。

「遊戯療法」とは主に3〜12歳までの子どもを対象として行われる、遊ぶことをコミュニケーション、表現の手段として利用した療法です。しっかりと決まった手順がなく、そのこの個性に対応することが多く、療法を行う人間により方法がそれぞれに異なりますが、当セラピーでは室内外問わず共に遊びの行動を取りながら、子供にも理解しやすい論理思考を知らず知らずの内に遊びを通じ浸透させていく方法で実績を上げています。

認知行動療法」では、少しずつ、依存対象からあえて離れさせ、その時間を少しずつ長くしていきます。そうして「対象は戻って来ないかもしれない」「離れている間に事故等に遭って二度と会えなくなってしまうのではないか」というような認識を「戻ってきてくれる」という認識に改善していきます。

「家族療法」とは、本人だけでなく、家族も療法の対象とするものです。家族は本人にとり最も身近な人間関係であり、心、認識の形成にも大きな影響を与えています。その為、家族療法では、本人が抱えている問題を本人だけでなく、家族全員の認識等の改善によって解消していくことを目的とします。ですので、依存対象となっている方にも「何故分離不安障害が発症しているのか」「どうして症状が発症するのか」を理解して頂きながら、実態に則した本人の症状の改善をサポートして頂きます。



「子供の分離不安の本質は子ではなく、親の対応に起因します」


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