性格改善カウンセリング

あなたが今持っていらっしゃる性格や気質、そして考え方の根本は、「どんな親に」「どのように対応され」「どのように育てられたか」といった、これまでの経験によって大きく形づくられているのかもしれません。

でも、それは決して変えられないものではありません。まるでトヨタの「カイゼン」のように、ご自身の中で「ここは手放したいな」と思う部分、「こう変わりたいな」と願う部分を見つけ、より良い方向へとご自身を成長させていくことは、きっと可能なはずです。

考え方や行動パターンを見直し、より自分らしい生き方への変容を果たしましょう。

目次

性格改善とは、あなたに合った「考え方」を見つける旅

「もっとこんな性格になれたら、毎日がもっと楽しく過ごせるのになぁ」
「こんな風に考えられたら、気持ちがずっと楽になるのに…」

そう感じたことはありませんか?

性格改善とは、まさに、ご自身がもっと心地よくいられるような、あなたに合った考え方へと導いていくプロセスです。まずは、ご自身の「考え方の癖」にそっと気づいてみませんか?

性格改善 人間関係

周りの人を変えようとするのは、なかなか難しいことですよね。でも、ご自身が変わることで、不思議と周りの人々との関係性も変化していく可能性が高まります。より良い人間関係を築くことができれば、あなたの人生はもっと豊かで楽しいものへと変わっていくかもしれませんよ。

「性格」と「気質」はどう違うの?

性格 気質 後天的な要素 

一般的に「性格」というものは、生まれ持った「気質」(遺伝的な要素)と、あなたがこれまで生きてこられた環境の中で形づくられてきたもの(後天的な要素)が、互いに影響し合ってできていると考えられています。

「性格なんて、そう簡単には変わらないよ」と思われる方も、たくさんいらっしゃるかもしれませんね。

確かに、生まれ持った「気質」そのものを変えるのは難しいかもしれません。でも、「性格」は、その気質という土台の上に、これまでの経験や環境によって築き上げられてきた部分が大きいのです。表現や行動が柔軟になることで、より適応的な方法を選べるようになることは十分可能です。

「変わりたい」という願いを「決意」へ

ただ、「性格が変わったらいいなぁ」「もっと明るい性格になれたら嬉しいな」と漠然と願っているだけでは、なかなか変化を起こすのは難しいかもしれません。

性格改善において、とても大切なこと。それは、「私は、こういう自分になるんだ」と、ご自身でしっかりと「決める」ことです。この「決意」が、変化への大きな一歩となるのですよ。

環境が心に与える影響、そして変化の可能性

先ほどもお伝えしたように、性格は育ってきた環境など、後天的な要因によって形づくられる側面が大きいものです。

もし今、あなたが何か深い悩みを抱えていらっしゃるとしたら、そのことばかりが気になってしまい、心が重く感じられたり、眠れなくなったり、何かをしようという気持ちが起きにくくなったり…そんな風にご自身の行動までもが制限されてしまう、ということがあるかもしれません。

しかし、考え方や行動パターンを振り返り、見直すことで、これまでの表現の仕方や行動が柔軟になり、より自分らしい生き方に近づいていきます。すると、自然に表情が明るくなり、以前のように活動的になる方は多くいらっしゃいます。

名古屋聖心こころセラピーがお手伝いできること

ここ名古屋聖心こころセラピーでは、心理カウンセリングや心理療法を通じて、多くの方がご自身の悩みを乗り越えられています。その過程で、以前とは比べものにならないほど表情が明るくなられ、ご自分でも気づかないうちに自然と性格が良い方向へと変化し、その変化にご自身で驚き、喜ばれる方がたくさんいらっしゃるんですよ。これは、私たちのセラピーの特徴の一つでもあります。

まずは、ありのままの自分を知ることから

性格改善に取り組む上で、まず大切なのは「今の自分はどんな性格なのだろう?」と深く知ろうとすること、そして、その自分をありのままに受け入れることです。「今の自分の性格が嫌いだ!」と強く否定して、無理に正反対の自分になろうとしても、かえって苦しくなってしまうかもしれません。

まずは、今のあなたを大切に受け止める。その上で、「どの部分を、どのように変えていきたいのか」を具体的に見つめ、「そのために何ができるか」を一緒に、丁寧に見つけていくことが、性格改善への確かな道のりとなります。

「考え方の癖」は無意識に根付いた思考パターンに

あなたの今の性格は、これまでの人生経験の中で、知らず知らずのうちに身についてきた「考え方の癖」によって形づくられています。そして、その癖の多くは、ご自分ではなかなか気づきにくい無意識に根付いた思考パターンに根付いていることが多いのです。だからこそ、自分の意志の力だけで考え方の癖を変え、性格を改善していくことは、時として難しく感じられるのですね。

カウンセリングと心理療法で、変化をサポート

名古屋聖心こころセラピーでは、まず丁寧な心理カウンセリングを通して、あなたが今どのような性格で、どんな考え方の癖をお持ちなのか、そして、どのように変わりたいと願っていらっしゃるのかを、深く理解させていただきます。

その上で、聖心こころセラピーオリジナルの心理療法である北山心理療法を用いることもあります。これは、無意識に根付いた思考パターンにアプローチし、自己理解と変化を促すことを目指す独自の技法です

このように、心理カウンセリングと心理療法(ここでは北山心理療法や認知行動療法などを指します)を組み合わせ、あなたの考え方をより良い方向へとシフトさせていくことができれば、心は自然と軽くなり、性格も健やかに変化していくことでしょう。

まずは、自分にかける「否定的な言葉」に気づいてみませんか?

私たちの「考え方のパターン」は、生まれたときには真っ白な状態です。それが、育ってきた環境や周りの人からどのように扱われてきたかによって、少しずつ形づくられていきます。

人から褒められたり、認められたりする経験が多ければ、それは自然と「自分への自信」につながっていきますよね。反対に、あまり褒められた経験がなかったり、「どうしてそんなことしかできないの?」といった言葉をかけられたりすることが多かったなら、自分を低く評価してしまうようになるのも、無理はないのかもしれません。

もちろん、自分で自分のことを認められれば一番良いのですが、私たちは周りの人からどう見られているかも気になるものです。「誰かに褒めてほしい」「認めてほしい」と感じる気持ちも、とても自然なことですよ。

やってみよう!私ならできる

そんな中で、もしあなたが「私にはできない」「私はダメなんだ」と繰り返し考えてしまうとしたら、それはまるで、ご自身で自分に「できない」という暗示をかけてしまっているようなもの。それでは、前に進むのが難しくなってしまいますよね。

でも、思い出してください。どんなことでも、最初はできなくて当たり前なのです。誰もが、経験を通して少しずつできるようになっていくものですから。

始める前から「無理だ」と諦めてしまうのではなく、「まずは、やってみよう」という気持ちを大切にしてみませんか? 「私ならできる!」と、少しだけ自分を励まして挑戦してみるのも、きっと素敵な一歩になりますよ。

もし、「そうは分かっていても、どうしても難しい…」と感じる時には、どうぞ、私たちにご相談くださいね。

過去の経験が、今の一歩をためらわせる時

過去にいじめられた経験や、つらいトラブルに巻き込まれた経験があると、「また同じようなことが起こるのではないか」と怖くなり、新しい一歩を踏み出すことをためらってしまう…そんなお気持ちになることもあるかもしれませんね。

でも、過去と同じ状況が必ず繰り返されるとは限りません。もちろん、無理は禁物ですよ。ご自身のペースで、できる範囲で、ほんの少しだけ勇気を出して、人と話してみたり、新しい行動を起こしてみたりするのも良いかもしれません。

心の中にある警戒心は、あなたを傷つかないように守ってくれる、大切な鎧のようなものです。でも、時にはその鎧が、あなたらしさを表現する機会を妨げてしまうこともあるのですね。

すべてを分かってもらおう、受け入れてもらおう、と頑張りすぎるのではなく、時には少し周りに合わせてみる柔軟さも、楽になるヒントかもしれません。

そして、もし過去のつらい経験が、今のあなたの人生を大きく妨げていると感じるなら、カウンセリングや心理療法を通して、その影響を和らげていくことも考えてみませんか。

つい、人の顔色をうかがってしまうあなたへ

周りの人の顔色や評価が、必要以上に気になってしまう…。それはもしかしたら、ご自身の中に、もう少し自信を持ちたいという気持ちがあるサインなのかもしれませんね。

自分のしたことが人から認められたら、もちろんとても嬉しいですよね。でも、いつもそうとは限りません。思うような反応が得られないと、つい相手の反応ばかりを気にして「やっぱり私はダメなのかな…」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。そんな時は、あなたのことを評価してくれている人の言葉にも、そっと耳を傾けてみてくださいね

同じことでも、評価してくれる人もいれば、あまり興味を持たない人もいる。それは自然なことです。もし批判的な意見に出会った時は、少し立ち止まって考えてみましょう。「私の成長のために、大切なことを教えてくれているのかな?」あるいは、「この意見は、相手の方の個人的な見方なのかもしれないな?」と、冷静に見極める視点も大切です。

「これがやりたい!」「これが好き!」「これって楽しい!」「もっと知りたい!」…そんな風に、あなたの心の中から湧き上がってくる本当の気持ち。それを大切にすることこそ、あなたの人生を豊かにする鍵です。

すべての人を満足させることはできませんし、無理に周りに合わせすぎていると、いつの間にか「本当の自分」が見えなくなってしまうこともあります。どうか、その点には気をつけて、ご自身を大切にしてくださいね。

これが好き! これがやりたい! もっと知りたい

心を少し軽くする「まぁ、いっか」の気持ち

何か心配事や悩み事が浮かんだとき、「まぁ、いっか」とか「きっと大丈夫」と、少し肩の力を抜いて思えるような心のゆとりを持つことも、時には大切かもしれませんね。

私たちは、一度悩み始めると、次から次へと考えが止まらなくなることがあります。「もし明日、大変なことが起きたらどうしよう…」「さっきあの人が不愛想だったのは、私が何か悪いことをしたからかな…」などと、不安が広がってしまうこともあるでしょう。

でも、少し立ち止まってみると、相手の態度の理由は、もしかしたらその人の体調が悪かっただけかもしれませんし、何か別のことで機嫌が悪かっただけかもしれません。「必ずしも、私のせいではないんだ」と考えてみることで、あなたの心を守り、少し楽になることもありますよ。

つい何でも「自分のせいだ」と感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、決してそんなことはありません。周りの人も、あなたが思うほど、あなたの言動を一つひとつ気にしているわけではない場合が多いものです。少しだけ、気にしすぎない練習もしてみませんか。

性格改善って、実は楽しいことかもしれません

「なんだか上手くいかないな」「自分はダメだな…」そんな風に、ご自身を責めてしまう時。そんな時は、何か一つ、あなたの好きなことや興味のあることを見つけて、焦らず、じっくりと続けてみませんか? 趣味でも、スポーツでも、何でも良いのです。

続けていくうちに、「あ、こんなこともできるようになったな」「ここまで進めたんだ」と、小さな達成感を積み重ねていくことができます。それが、少しずつあなたの自信を育ててくれるはずです。

「ちょっと苦手だな」と感じることでも、「まずはやってみよう」と続けてみることで、思わぬ効果や楽しさが見つかることもありますよ。好きなことに静かに没頭する時間も、きっとあなたの心を豊かにしてくれるでしょう。

そして、それを続けるために「どうしたらもっと良くなるかな?」と考えてみる。そんな風に、物事を前向きに捉える練習をしていくことで、あなたの気持ちも自然と明るい方向へ向かっていきます。

たとえ、うまくいかないことがあっても、「そんな時もあるよね」と受け流してみる。もし、周りから何か言われることがあっても、すぐに諦めずに続けてみる。そんなしなやかさも大切にしたいですね。続けていく中で、あなたの頑張りを見ていてくれる人、応援してくれる人がきっと現れます。それがまた、あなたの自信を支えてくれるでしょう。

勉強でも、スポーツでも、音楽でも、どんな活動でも構いません。いつも同じパターンに留まるのではなく、時には新しいことに挑戦して、ご自身に新鮮な風を吹き込んであげるのも、素敵なことですよ。

あなたらしい生き方を見つけるために

悩みを抱えやすい方の中には、「誰かを喜ばせたい」「人の役に立ちたい」と、とても優しい気持ちを持っていらっしゃる方が多いように感じます。

その優しさは、本当に素晴らしい宝物です。でも、世の中には残念ながら、自分の利益のために、その優しさを利用しようとする人もいるかもしれません。そんな人にまで、無理に合わせる必要は全くありませんよ。あなたの人生は、あなた自身のものですから。

一度きりの大切な人生です。あなたが「こう生きたい」と願うように、毎日を心から楽しめるように自分を思いやり、ご自身の心を大切に育んでいくことも、とても重要です。

気持ちの整理

もし、何か失敗してしまったと感じても、大丈夫。「次はこうしてみよう」と、明日から改めることで、また一歩前に進めます。もし、一人で気持ちを整理したり、やり方を変えたりするのが難しいと感じたら、どうぞ、名古屋聖心こころセラピーにいらしてください。カウンセリングを通して、あなたの気持ちをゆっくりと整理するお手伝いができます。

「何に悩んでいるのか、自分でもよく分からないんだけど…」そんな風に、心の中にモヤモヤとしたものを感じる時も、カウンセリングは役に立ちます。心の奥にあるものを見つめ、心を整えていく(メンテナンスする)良い機会になりますよ。

ご自身の性格をより良い方向へと変えていくことは、決して特別なことでも、難しすぎることでもありません。今の自分の気持ちに気づき、それを大切に育てていくために、カウンセリングはとても心強い味方になってくれるはずです

参考文献・参考資料

  • 石毛由紀子・無藤隆(2010) レジリエンスの資質的要因・獲得的要因の分類の試み パーソナリティ研究 19巻 2号
  • 平野真理(2013) 生得性・後天性の観点からみたレジリエンスの展望 東京大学教育学研究科紀要 第52巻

この記事の著者

榊原カウンセラーは臨床心理士・キャリアコンサルタント・管理栄養士。日本福祉大学大学院修了(心理学修士)、名古屋学芸大学卒。公立小学校での栄養教諭を経て、現在は心理・教育・栄養の複合的な視点から支援活動を行う。日本心理学会・日本心理臨床学会会員として、心の健康や対人関係に関する情報発信・執筆にも力を注いでいる。

この記事の監修者

公認心理師・臨床心理士。教育支援センターやスクールカウンセラーとして不登校支援や保護者相談、教職員へのコンサルティングに従事。心療内科や児童発達外来にて心理検査・カウンセリングも担当。現在はオンラインカウンセリングや、心理学と仏教を融合させたセミナー活動などを行っている。

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