「目標を立てても続かない」を乗り越えるこころの持ち方

秋色の入り口
10月に入り、今年も残すところあと3ヶ月となりました。
この時期は、今年初めに立てた目標の達成具合を確認したり、年末に向けて仕事や学業でラストスパートをかけるために目標を立ててみたりすることもあるのではないでしょうか。
 
目標を立てた瞬間はワクワクするものですが、いざ始めてみると、なかなか続かない。
気がつけば、年末に「今年も達成できなかった…」と落ち込んでしまう。そんな経験、ありませんか?
 
▶︎意志の力だけでは続かない!目標達成を阻むこころのブレーキ
多くの人は、目標を達成できないのは「意志が弱いからだ」と考えがちですが、実はそうではありません。
目標達成を阻む最大の要因は、「目標設定の仕方」と「こころの状態」にあることが多いです。
特に注意したいこころのブレーキは2つです。
 
①「~しなければならない」という義務感
目標が「義務」になると、脳はそれをストレスと認識し、モチベーションが急降下します。特に、他人の期待に応えようとする目標は、長く続きにくい傾向があります。
 
②完璧主義によるプレッシャー
少しでも計画が崩れると「もう全部ダメだ」と諦めてしまうのは、完璧でなければ価値がないというこころの偏りからきています。
 
大切なのは、「頑張らなきゃ」という「意志の力」だけに頼るのではなく、目標を「続けられるこころの土台」を整えることです。
 
▶︎「継続」を助ける3つの工夫
❶目標を「スモール・ステップ」に分割する
たとえば「フルマラソンを完走する」ではなく、「今日はウェアを着て歩く」といった、小さなステップに分割します。この小さな成功体験の積み重ねが、脳にご褒美を与え、次の行動への意欲につながります。
 
❷頑張った「自分」を意識的に承認する
継続が当たり前になっていませんか?小さな目標を達成したら、「よくやった」「頑張ったね」とこころの中で声をかけたり、好きな飲み物を飲んだりして、自分を労う時間を意識的に設けてください。これは「自己承認」を習慣化し、モチベーションを維持する大切な栄養になります。
 
❸目標の「価値」を再確認する
「何のためにこれを頑張っているのか?」が曖昧になると、人は簡単に諦めてしまいます。目標を立てた時、その先にどのようなポジティブな感情や未来があるのかをイメージを持ちます。たとえば「運動して体力がつき、週末を充実させたい」など、「自分にとっての価値」を再確認すると、ブレないこころの軸ができます。
 
目標設定や継続の難しさの背景には、過去の経験からくる自己否定・自己嫌悪や、人間関係の悩みが隠れていることも少なくありません。

もし、心当たりがあり、生きづらさを感じられている方は、名古屋聖心こころセラピーにご相談ください。考え方の癖を知り、人生をより豊かなものにしていくためのお手伝いをします。
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