浮気・不倫カウンセリング

「浮気・不倫」… それは、婚姻関係にあるパートナーにとっては、まるで天と地がひっくり返るほどの裏切りに感じられることでしょう。驚き、ショックを受け、落胆し、抑えきれない怒りがこみ上げ、日ごとに不信感が増していく…。そんなつらいお気持ちから、少しでも早く抜け出すためのお手伝いをさせていただければと思います。
本記事では便宜的に「夫の浮気」と表現していますが、実際には性別や状況を問わず、どちらの立場にも当てはまる内容です(妻の浮気は後述しています)。
浮気・不倫という裏切り

お互いに愛し合い、「この人となら生涯を共に歩んでいきたい」と心に決めて結ばれたはずの結婚生活。その信頼関係を根底から揺るがし、心を深く傷つける行為、それが「浮気・不倫」の発覚です。この出来事をきっかけに、ご夫婦の間には様々な問題が次々と起こってくることがあります。
「浮気」とは、心が他の人に移ろいやすい状態を指すこともあり、「不倫」は一般的に、配偶者以外の人と男女の関係を持つことを言います。言葉は少し違いますが、どちらも大切なパートナーの信頼を裏切る行為であることに変わりはありません。
「愛しているよ」と言ってくれた夫の言葉、忙しいながらも幸せを感じていた毎日、お子さんやご家族と過ごした楽しい時間…。そうしたかけがえのない日常を、根底から覆しかねないのが浮気・不倫です。これまで築き上げてきた信頼関係に、深い傷を相手の心に刻みつけてしまう行為と言えるでしょう。
中には、一度だけでなく、二度、三度と過去に浮気や不倫をされ、その時は許したけれど、今もどこかで夫を疑ってしまう…という方もいらっしゃるかもしれません。浮気や不倫を繰り返す夫と、これからどう向き合っていけばいいのか。壊れてしまった信頼関係を、再び良好なものに戻すことはできるのか。関係を諦めるのか、それとも夫婦として再生する道を探すのか、ご自身の気持ちと向き合い、方向性を決めていくことが大切になります。
この「浮気・不倫」という問題について、どうぞこのまま読み進めてみてください。ご自身の経験と照らし合わせながら、何かヒントが見つかるかもしれません。私たち聖心こころセラピーでは、夫婦カウンセリングを通して、このような問題に日々向き合っています。もし機会がありましたら、どうぞお気軽に、ご相談にいらしてくださいね。
「夫の様子がおかしい…」と感じたら
- 最近、夫の帰りが妙に遅い日が増えた気がする…
- 最近、夫がなんとなく私と目を合わせようとしない…
- スマホの画面を、私に見られないように隠すような素振りがある…
- 家にいても、スマホを手放さなくなった…
- 夫と話していても、どこか上の空のような感じがする…
- 話しかけても、「今忙しいから」「そういう気分じゃない」と避けられることが増えた…
- 以前は休みになると家族で過ごしていたのに、「仕事だから」と言って出かけることが多くなった…
結婚、出産、子育て… 様々な環境の変化をご夫婦で共に乗り越えている中で、以前とは違う夫の言動や、普段しないような行動が続くと、「もしかして、浮気しているんじゃないか…?」という疑いが、ふと心をよぎることがありますよね。
それと同時に、「あんなに『愛してる』って言ったのに」「『ずっと一緒にいよう』って約束したのに」という怒りや、裏切られたような絶望感など、様々な感情が湧き上がってくることと思います。今まで過ごしてきた穏やかな日々が、すべて嘘だったかのように感じられ、夫への温かい気持ちが一気に冷めてしまうような感覚になるのではないでしょうか。浮気や不倫は、すべてを裏切られたと感じさせてしまう、とてもつらい出来事です。
なぜ、夫は浮気をしてしまうのでしょうか?
「どうして、こんなひどい裏切りを平気でするの!?」
そう問い詰めたい気持ちは、時間が経ってもなかなか薄れず、むしろ疑念や憎しみが増していくばかり… ということもあるでしょう。
夫婦カウンセリングには、「混乱して、どうしたらいいか分からない」「夫が心から反省しているようには思えない」「また繰り返されるのではないか…」といった不安な気持ちを抱え、心の整理がつかない方が多くいらっしゃいます。
結婚し、子育てを経験するなど、人生の大切な出来事をいつも一緒に迎え、困難を乗り越えてきた大切なパートナーだからこそ、その裏切りとも言える浮気や不倫が明らかになった時のショックは、計り知れないものがあるのは当然のことです。

最近のご夫婦の関係や、ご家庭の様子はいかがでしたでしょうか。もしかしたら、夫婦の会話が少なくなっていたり、セックスレスの状態が続いていたり、お子さんが心から笑顔になれるような家族の時間を、十分に取れていなかったのかもしれません。知らず知らずのうちに積み重なった時間や心のすれ違いが、夫婦間の問題へと繋がっていた可能性も考えられます。
ただし、どのような理由があったとしても、浮気・不倫は許される行為ではありません。一家の大黒柱である夫、お子さんのお父さんである夫、そしてあなたが心から愛した夫が、なぜ浮気に走ってしまうのか…。次の「浮気・不倫をする夫の言い訳」も、少し参考にしてみてください。
浮気・不倫をする夫の「言い訳」
浮気や不倫が発覚した時、夫はどのような言い訳をすることが多いのでしょうか。
ただの遊びだよ
つい、魔が差してしまって…
自分でも、どうしてこうなったのかよく分からないんだ
お前が、全然相手してくれないからじゃないか
職場の付き合いで、どうしても断り切れなくて…
男なら、これくらい誰だってすることだよ
いけないことだとは分かっていたんだけど、つい…
俺はそんなつもりじゃなかったんだけど、相手がすごく求めてくるから…
相手の相談に乗っているうちに、いつの間にか親密な関係になってしまって…
こうした発言は、パートナーとの関係において何か満たされない思いや、罪悪感・葛藤を抱えながらも言語化が難しい場合に生じやすいものです。背景には未解決の感情や、心の距離感があるかもしれません。
家に、自分が心から安らげる居場所がないと感じる…
妻は、自分にまったく興味がないように見える…
日頃から、妻に厳しく叱られることが多い…
結婚当初と比べて、妻への愛情が冷めてしまった…
妻から、昔のような優しさを感じられなくなった…
自分が働いていることへの感謝や労いの言葉がない…
妻から尊敬されるどころか、むしろ見下されているように感じる…
何かするたびに、妻からグチグチと文句を言われる…
妻は子どものことばかりで、自分はいつも後回しにされている気がする…
出産や子育て、年齢を重ねるうちに、妻の女性らしさが失われて魅力を感じなくなった…
本当の原因は、ご夫婦の間にできてしまった亀裂や溝、夫婦関係そのものの希薄さにあるのかもしれません。しかし、だからといって、その問題から目を背け、現実逃避するように、安易に浮気や不倫に走るのは、大きな間違いです。
妻や子どもたちのこと、そして、この事実を知ったパートナーがどれほど傷つくか、夫は全く考えていないのかもしれません。「少しだけなら大丈夫だろう」「バレなければ問題ない」… 夫が思う「少し」の浮気であっても、裏切りである事実に変わりはありません。不貞行為であるという認識が薄いか、あるいはその事実を隠そうとしたり、正当化しようとしたりする心理が働いています。自分さえ良ければそれでいい、という考え方が、どれだけパートナーに深い不信感を植え付けることになるのか、想像すらできていないのです。
女性の浮気・不倫も増えています
最近では、女性側の浮気・不倫も決して少なくありません。浮気や不倫に走ってしまう女性には、どのような言い分があるのでしょうか。
夫が、全然かまってくれないから…
寂しい気持ちを、彼が埋めてくれたから…
一緒に仕事をしているうちに、自然と親密な関係になっていた…
いけないことだと分かっていても、求めてしまった/求められてしまった…
彼は、私を一人の女性としてちゃんと見てくれた…
昔のような、情熱的な気持ちで惹かれあってしまったから…
夫が先に浮気したことへの、復讐のつもりだった…
共働き世帯が増え、女性が社会で活躍する機会が多くなる一方で、夫婦でゆっくり過ごす時間が減り、お互いの間にすれ違いが生じ、コミュニケーションが不足しがちになっている、という背景もあるかもしれません。また、子育てに追われる忙しい毎日の中で、言いようのない虚しさややるせなさを感じ、心の支えであるはずの夫にも頼れず、苦しい思いを抱えている方もいらっしゃいます。
「一人の女性として見てくれない夫」「セックスレスな日々」「刺激のない毎日」…。そんな寂しさや孤独感、満たされない思いを抱える中で、ふとした優しさや労りの言葉に心が動き、浮気や不倫へと進んでしまうことがあるのかもしれません。
中には、夫の浮気への「復讐」として、自らも浮気に走ってしまうという女性もいます。しかし、それは問題をさらに複雑にし、解決を遠ざけてしまう悪循環に他なりません。
浮気や不倫が家族に知られたらどうなるか…「全く想像したことがない」という方は、おそらくいないでしょう。それでも関係を続けてしまうのは、家族からの信頼を裏切っていることと同じです。
「本当は夫に相談したい」「夫と子どもと、もっと楽しく暮らしたい」「年をとっても、夫婦仲良く過ごしたい」… 心の奥では、そう願っている方も多いのではないでしょうか。夫婦関係の希薄さや、抱えている問題から目を背けずに、より良い関係を築いていくために、私たち聖心こころセラピーで一緒に考えていきませんか?
消えない「過去の裏切り」の記憶
数年前、あるいは十数年前…。過去に夫の浮気・不倫が発覚し、動揺し、混乱し、激しくぶつかり合い、話し合った末に、最終的には仲直りをした、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際には、浮気をされた側の妻の心には、今も深い苦しみが残っていることが少なくありません。
「もう絶対にしない」と誓う夫に対して、当時は簡単に許す気持ちにはなれなかったはずです。「もし許したとしても、これまでと同じように夫と関われるのだろうか…」様々な思いが交錯し、不安でいっぱいだったことと思います。それでも、「夫を信じよう」「もう一度、一緒に歩んでいこう」と心に決め、許すことを選択した。
それなのに、妻の心の中では、今もどこかで夫を疑ってしまう自分がいる…。「許したんだから、信じなくちゃいけない」「夫を疑うような自分ではいけないんだ」そう自分に言い聞かせ、疑う気持ちと自己嫌悪の間で苦しみ抜き、夫婦カウンセリングにいらっしゃる方も、実は多くいらっしゃいます。
これは、夫の浮気・不倫がもたらしたショックが、トラウマのように心に残り、今もなお、その出来事を受け止めきれずにいる状態と言えるかもしれません。心に大きな傷を負ったまま、見て見ぬふりをしているような、行き場のない怒りや悲しみが、解消されないままになっているのです。「許したい、でも疑いが拭えない」「どうしても信じられない」「どうすれば、この苦しい気持ちから解放されるの?」… まるで、浮気・不倫の後遺症とも言えるような、心の傷は、時に想像以上に深いものです。

起きてしまった過去の出来事を変えることはできません。しかし、過去の出来事への受け止め方を変えていくことは可能です。あなたが、これから夫と共に、より穏やかで幸福な人生を歩んでいくために、ぜひ一度、私たちにご相談ください。もちろん、ご主人に対しても、二度と同じ過ちを繰り返さないための心構えや、傷ついた妻の心をケアするためのサポート方法などを、具体的にお伝えさせていただきます。

浮気・不倫のタイプ、いくつかあります
結婚していながら、妻や子どもがいながら、他の女性と関係を持ってしまう男性には、何か特徴があるのでしょうか。浮気や不倫は、大きく分けて「本気型」と「衝動型」に分けられることがあります。
- 本気型
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浮気・不倫相手に深くのめり込み、まるで人生最大の大恋愛のように、本気の関係を築こうとします。
- 衝動型
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「つい関係を持ってしまって…」というように、一時的な感情や状況に流されやすく、ある程度気持ちを割り切って関係を持つ傾向があります。
どちらのタイプであっても、浮気・不倫をしてしまう背景には、いくつかの特徴的なパターンが見られることがあります。それぞれのタイプごとに、その人の心理状態や置かれている環境が反映されていることが多いようです。
ここでは、浮気・不倫に至る行動傾向を理解しやすくするために、いくつかのパターンに整理していますが、これは臨床的分類ではなく、背景や心理状態を理解する一つの視点としてご参照ください。
風俗的浮気
クラブやキャバクラなど、お金を払って女性との関わりを積極的に求めるタイプです。本能的な欲求が強く、自分を肯定し、男性として扱ってくれる場所を求めているのかもしれません。最初は衝動的で割り切った関係だったとしても、相手と親密になれそうだと感じると、本気の浮気や不倫へと進んでしまうケースも見られます。
このタイプの男性は、家庭内で妻から全く相手にされず、男性として、あるいは一人の人間としても尊重されていない、と感じていることが多いようです。セックスレスで、夫婦関係が冷え切ってしまっている場合も少なくありません。温かい関係性や、愛情が不足している状態と言えるでしょう。
恋愛的浮気
職場や趣味の場で関係が深まったり、昔の同級生と再会したり、PTAや地域の活動などで偶然出会ったり…。出会いは様々ですが、情熱的に浮気や不倫に突き進むタイプです。本気でお付き合いをするケースが多く、お互いに求め合い、心の隙間を埋めようとします。
このタイプの男性は、妻が自分に関心を示してくれない、と感じていたり、「もっと自分を見てほしい、認めてほしい」という気持ちを抱えていたりすることがあります。平凡な日常の中で、少しの共通点や相手からの関心などをきっかけに、急速に関係を深めてしまうことがあります。お互いを認め合える関係性を強く求めているのかもしれません。
疑似恋愛浮気
現実の恋愛ではなく、インターネットやSNS上で恋愛感情を楽しむタイプです。現実の夫婦関係から目をそらし、ネット空間でのやり取りに没頭します。実際に会うことよりも、ネット上での繋がり自体を目的としているため、「これは疑似恋愛だから浮気ではない」と主張する人もいます。しかし、メールなどのやり取りから、実際に会って関係が深まるケースも皆無ではありません。
このタイプの男性は、心が満たされない状態が長く続いていることが多いようです。夫婦関係だけでなく、もしかしたら幼少期の親子関係においても、十分に愛情を感じられず、人との繋がりを渇望しているのかもしれません。
これらのタイプに共通して言えるのは、多くの場合、夫婦関係が良好ではないこと、そして、夫婦間に問題があることを自覚しながらも、それに向き合わず、解決しようとせずに浮気・不倫に走ってしまっている、という点です。満たされない気持ちや、愛情の不足が、大きな引き金となっていることが多いようです。
残るのは、消せない「強烈な不信感」
夫が仕事に行っている間も、スマホを触っている時も、たとえ一緒にいる時でさえも…。「また浮気をしているんじゃないか」「別れたはずの相手と、まだ連絡を取り合っているんじゃないか」… 常に疑いの気持ちが頭をもぎ、信じたいのに、次から次へと疑いが湧き上がってきて、イライラしたり、不安に苛まれたりしてしまいます。
本当は疑いたくないけれど、夫の行動一つ一つが気になり、ついスマホを覗きたくなったり、探りを入れるような質問をしてしまったり…。そんな思い悩む日々が続くと、心だけでなく、体にも不調が現れることがあります。頭痛や不眠、気分の浮き沈みが激しくなったり、うつ的な症状が出たりすることも、決して珍しいことではありません。妻の心の中には、夫に対する強烈な不信感が、深く深く根付いてしまっているのです。
なぜなら、「もう二度と裏切らない」という確信が持てないからです。そして、「また裏切られるのではないか」という恐怖心を抱えています。誰よりも信頼していた相手からの裏切りですから、無理もありません。
これほどまでに深い不信感を妻に抱かせているにも関わらず、もし夫が以前と全く変わらない様子で、平然と生活を送っているとしたら、それは事の重大さを未だに理解していない証拠と言えるでしょう。「きっと許してくれるだろう」「もう済んだことだ」といった、強い甘えがあるのかもしれません。このままでは、夫婦関係はさらに悪化してしまう可能性があります。傷ついた妻の心のケアはもちろんのこと、夫自身が今後どうあるべきか、夫婦カウンセリングを通して、真剣に取り組んでいくことを強くお勧めします。
繰り返される浮気・不倫の背景
繰り返される浮気や不倫の背景には、単なる刺激や欲望の追求だけではなく、心の奥にある不安や満たされなさが関係していることがあります。
その代表的なものが「愛着不安」です。幼少期に安定した愛情を十分に感じられなかった経験や親密な関係において傷ついた経験があると、大人になってからも「本当に愛されているのか」「いつか見捨てられるのではないか」といった不安がつきまといやすくなります。たとえ信頼できるパートナーがいても、安心感が得られず、他の人との関係を通じて一時的な安心や存在意義を求めてしまうことがあります。
また、自分の価値を他人からの評価や関心でしか感じられないと、「誰かに求められている自分」を感じることで自身を保とうとする傾向があります。しかし、それは一時的なもので、やがて再び虚しさや罪悪感に襲われ、同じ行動を繰り返してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
浮気や不倫という行動だけを責めるのではなく、その背後にある心の痛みや不安に目を向けることが、真の理解と癒しへの第一歩となるのではないでしょうか。

離婚か、継続か… 揺れ動く心
「こんな裏切りをされてまで、夫婦でいる意味があるのだろうか…」
浮気・不倫をきっかけに、離婚を真剣に考える妻。一方で、浮気・不倫をしておきながらも、必死に言い訳をしたり謝罪したりして、何とか離婚を避けようとする夫。これを読んでくださっているあなた自身も、離婚すべきか、関係を続けるべきか、常に心が揺れ動き、深く思い悩んでいるのではないでしょうか。離婚の原因として「浮気・不倫」は常に上位に挙げられることからも、こうしたトラブルがいかに多いかがうかがえます。
ただ、もし「今すぐ離婚したい」という気持ちが強くても、少し立ち止まって考えてみてほしいことがあります。特に女性の場合は、離婚後の生活設計をしっかりと立てておくことが非常に重要です。離婚後の生活の見通しが立たないまま、怒りに任せて安易に離婚を選択してしまうのは、とても危険な場合があります。住む場所、収入(慰謝料や養育費なども含めて)、頼れる人や相談先などを具体的に考え、入念な準備をしておくことが必要です。ですから、「離婚は、しようと思えばいつでもできる」くらいの心構えで、今は最後の切り札として考えておく、というのも一つの方法かもしれません。
しかし、ご両親や親戚とのこと、社会的な立場、そして何よりもお子さんの気持ちなどを考えると、離婚は現実的な選択肢ではない、という方も多くいらっしゃいます。ただ、強烈な不信感を抱えたまま、我慢し続けるだけでは、決して幸せとは言えません。それはそれで新たな夫婦問題となり、夫婦関係の溝は深まる一方で、あらゆる面で気持ちのすれ違いが続いてしまうでしょう。
複雑に絡まってしまった糸を、無理に解きほぐそうとするよりも、一度手放して、新しい糸を紡ぎ直す。聖心こころセラピーの夫婦カウンセリングには、そんな新しい関係性を築くための方法があります。
解決への道のり:再び信頼を築くために
夫婦とは本来、お互いが一人の人間として自立し、それぞれの個性を尊重し、心から信頼し合える関係であることが、理想的な姿ではないでしょうか。いわゆる「良い夫婦」「仲の良い夫婦」とは、そうした関係性を指すのかもしれません。
これから訪れるであろう様々な人生の出来事を一緒に迎え、困難も共に乗り越えていけるような夫婦であるために、パートナーを深く裏切り、苦しめ、心を傷つける浮気・不倫は、今後絶対に繰り返してはなりません。
そして、もしパートナーが強烈な不信感を抱えているのなら、その怒り、落胆、疑い、嫉妬といった負の感情から、ご自身をできるだけ早く解放してあげることが何よりも大切です。
浮気・不倫があったという事実や過去は、変えることができません。夫は、失ってしまった信頼を取り戻すために、努力を惜しまず、誠心誠意パートナーに接していく必要があります。「どうすれば妻は安心してくれるだろうか」「何をすれば、疑う気持ちが少しでも和らぐだろうか」… 妻の気持ちに寄り添い、真剣に考え、行動に移しましょう。
一方、妻は、ショックから塞ぎ込んでしまったり、逆に夫を攻撃したくなってしまったりと、情緒が不安定になることがあります。どうか一人で抱え込まないでください。夫婦カウンセリングなどを利用して、ご自身の心のケアを大切にしましょう。信頼回復には長い時間がかかることもあり、根気が必要な場合もあります。しかし、夫は、失った信頼がそれほどに大きなものであったことを、深く自覚する必要があります。
パートナーとの信頼関係が少しずつ回復してくれば、自然な会話が増えたり、一緒に笑い合えたりする時間も、きっと戻ってくるはずです。お互いに「もう一度、夫婦としてやり直したい」と望むのであれば、家庭の中に明るく穏やかな雰囲気を取り戻し、仲良く過ごせる未来を目指して、夫婦関係の改善に一緒に取り組みましょう。
もし、夫が傷ついた妻の心に十分に寄り添えていないと感じる場合は、どうぞ、夫を夫婦カウンセリングに連れてきてください。私たちがサポートいたします。
解決への第一歩:夫婦カウンセリングという選択肢
- 今まさに、浮気・不倫の問題で深く悩んでいる方
- 過去に浮気・不倫をされ、未だにその苦しみから解放されない方
- これからどうすれば、良好な夫婦関係を再構築できるのか、道筋が見えない方
このような状況にある方は、夫婦カウンセリングなど、第三者を交えて話し合いの場を持つことをお勧めします。
ご夫婦二人だけで話し合おうとすると、分かっているつもりでも、怒りなどの感情が抑えきれなくなってしまったり、過去の出来事を蒸し返してしまったり、相手の人格を否定するような言葉が出てしまったり…。本来話し合うべきテーマから大きく逸れてしまい、冷静で建設的な話し合いをすることが難しい場合が、実はとても多いのです。
カウンセラーが間に入り、夫婦カウンセリングという場で話し合いを進めることで、ご夫婦が同じテーブルにつき、お互いの意見を落ち着いて交換し、相手の気持ちや考えに耳を傾けながら、夫婦関係を再構築していくための具体的な方法を、一緒に考えていくことができます。
「今、私たちにできることは何だろう?」「これから先、お互いが納得できるようなルールを決めるとしたら?」といった、具体的なステップを考えていくことも可能です。
「カウンセリング」と聞くと、少し医療的なイメージがあったり、敷居が高いと感じて、ためらってしまう方もいらっしゃるかもしれません。でも、考えてみてください。風邪をひいたり、怪我をしたりしたら、病院に行ったり、薬を買ったりしますよね。リハビリに通って、元の生活に戻れるように努力する方もいます。スポーツ選手が、最高のパフォーマンスを発揮するために、体のメンテナンスを欠かさないのと同じです。
このように、体に不具合があれば対処するように、夫婦関係に不具合が生じた時にも、ぜひ夫婦カウンセリングという選択肢を検討してみてください。抱えている問題を解決し、同じことで二度と悩まないような考え方や、より良い関係性を築いていきましょう。
また、今後、良好な夫婦関係を維持していくためのメンテナンスとして、定期的に夫婦カウンセリングを活用することも、とても有効です。状態を客観的に把握することで、小さな問題や気持ちのすれ違いを、早期に発見することにも繋がります。
ご夫婦お互いに「やり直したい」という思いがあれば、きっと道は開けます。夫婦カウンセリングでは、そのお手伝いを、私たちが誠心誠意させていただきます。
名古屋で浮気・不倫に関する夫婦カウンセリングをお探しなら、どうぞ聖心こころセラピーへご相談ください。浮気・不倫問題に詳しいカウンセラーが、あなたのお話を丁寧にお伺いし、問題解決に向けて、しっかりとサポートいたします。
雨降って地固まる:危機を乗り越えた先に
夫婦や家庭の悩みは、親しい人にさえ相談しにくいものです。それが浮気・不倫の問題となれば、なおさらでしょう。浮気・不倫は、パートナーへの裏切り行為です。安易な考えで犯してしまった過ちが、相手を深く傷つけ、これまで築き上げてきた信頼関係を一瞬にして崩壊させてしまいます。健全な夫婦関係を維持したいのであれば、絶対に浮気や不倫をしてはいけません。
「今回だけは見逃してあげよう」「自分たちだけで話し合って、何とかしよう」「私が我慢すれば丸く収まる…」 もし、そんな風に考えてしまうとしたら、それは夫にとって、同じ過ちを繰り返す土壌を作ってしまうことになりかねません。二度と繰り返させないためにも、ぜひ夫婦カウンセリングを活用することを考えてみてください。
「雨降って地固まる」ということわざがあります。「災い転じて福と成す」という言葉も、似たような意味合いを持っています。この夫婦の危機を、ただの困難として終わらせるのではなく、乗り越えるのです。この浮気・不倫という問題があったからこそ、ご夫婦が抱える様々な課題に真剣に向き合い、以前にも増して、お互いを認め合い、尊重し合える、温かい夫婦関係を築くことができる可能性だってあるのです。
今、目の前にある夫婦の問題から目をそらさず、ご夫婦で力を合わせて乗り越えることができたなら、その先にはきっと、これまでとは違う景色が広がっているはずです。お互いが良き理解者であり、最高のパートナーとして、これからも一緒に手を携えながら、人生を歩んでいけるでしょう。
聖心こころセラピーでは、これまでに多くのご夫婦が、様々な問題と向き合い、夫婦関係を改善されてきました。私たちは、夫婦問題解決へのプロセスを、経験を通して深く理解しています。
夫婦のどちらかが不貞行為を働けば、夫婦の絆は根底から揺らいでしまいます。浮気・不倫によって、すぐに離婚を選択するご夫婦もいらっしゃいますが、相手を許せない、苦しい、つらい… そんな思いを抱えながらも、婚姻生活を続けているご夫婦も、少なくありません。今回の問題を、専門のカウンセラーを交えて、正面から見つめ、解決へと導いていきましょう。そして、夫婦カウンセリングを通して、再び愛のある夫婦関係へと、軌道修正を図っていきませんか。
夫婦カウンセリングについて、さらに詳しくお知りになりたい場合は、どうぞお気軽にお問い合わせください。「今を乗り越える」ために、ぜひご検討いただければ幸いです。
参考文献・参考資料
- 五十嵐彰(2018) 誰が「不倫」をするのか 家族社会学研究 第30巻 第2号
- 樺旦純(2002) 『浮気の心理法則-人間の恋愛・行動パターンのエッセンス』 ベストセラーズ