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< Contents >
□ ADHDは発達障害のひとつです
□ 忘れ物が多く落ち着かず目先の物に惹かれる特性
□ すぐに気が散り、うっかりミスは日常茶飯事
□ ジッとしていられずに突然話しだすことも
□ ADHDは親のしつけの問題ではありません
□ 周りだけでなく本人も困っています
□ 発達障害の二次障害として非行に走ることも
□ 大人になっても社会生活場面で感じる生き辛さ
□ 「大人の」ADHDが増えている
□ ADHDは周りの理解と支援の活用がカギ
□ それでも辛い場合はカウンセリングへ
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「ADHD」と表記される場合が多い注意欠如・多動症は、字のごとく注意が足りないためうっかりミスが多く(不注意)、ジッとしていることができず常に動き回り(多動性)、思い立ったように急に動き出す(衝動性)といった症状が単独もしくは重複して現れる発達障害です。以前は注意欠陥・多動障害とも呼ばれていました。
発達障害とは、生まれつき脳の機能に障害があり、発達が通常と異なります。幼児期に症状が現れ、「私の子は他の子ができていることができない」など変化に気づき、育児に行き詰まり、健診や医療機関の受診によって判明することが多くあります。発達障害はいくつかのタイプがあり、同じ疾患名だからといって同じ症状が出るとは限りません。
最近では「大人の発達障害」や「特別に支援が必要な子供が増えている」など、発達に何かしらの障害があり、生きづらさや問題を感じているといったニュースがよく取り上げられます。
症状の現れ方は人によって異なり、障害に気づかないまま大人になり、環境変化の機会で生き辛さが顕著となり、発達障害に気づくケースが増えています。また、子供の頃から症状が現れていたとしても、特段気にするほどでもないため見過ごしていたものが、就職や結婚などを機に特性が色濃くなり、障害に気づくこともあります。
発達障害の概念を知ることで適切な支援や改善方法が見つかるかもしれません。ぜひ、お悩みの際は、聖心こころセラピーのカウンセリングをご検討ください。
ADHDは、12歳までに症状が現れ専門医により診断がつきます。特に集団生活が始まる小学校入学後の6~7歳は、友人や教員といった人と人との関わりの中で困難が生じやすくなります。
ADHDの特徴としては、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つが挙げられます。学校や職場などで忘れ物が多く叱られている様子や、席を立ちふらふらと歩きまわる姿、思いついたことをすぐに口に出してしまうクラスメイトや職場仲間がいたことはないでしょうか。
幼稚園、保育園、学校、職場では集団生活や対人関係は避けて通れません。周囲の人は急に話し出したり、動き回ったり、順番が守れないことが続くと、驚き戸惑ってしまいます。しかし、物事にまったく集中できない訳ではありませんし、勉強や仕事もこなすことができ、友達と元気よく遊ぶこともできます。
家族や周りの人がADHDの特徴を理解し、難なく過ごせる環境や関係を作ることで、お互いに気持ちよく生活することができます。人であれば誰しも個性があるのは当然です。ADHDでも同じことです。子供であれ伴侶であれ同僚であれ、周囲の理解や受容があれば、社会の一員として力を発揮できる能力は十分にあります。
不注意優勢型
日常生活において、多少のうっかりミスはつきものですが、それが頻発すると生活に悪影響を及ぼすことがあります。何度言っても忘れ物をしてしまい、物を失くすことが多いため、同じものを何回も買った経験が多いことも特徴のひとつです。
また、集中力が続かないため、何かを始めてもすぐ気が散ってしまうことも多くあります。学校では45分もしくは50分の授業ですが、その間静かに座って勉強することが難しい場合があります。
順序立てて物事をやり遂げることが難しいため、勉強も途中でやめてしまい、課題や問題の先延ばしをしてしまうこともあるため、お母さんの対応に困っている姿をよく見かけます。
対策として、ToDoリストを作り、できたものにはシールを付けるなど、見て確認することで現状把握する方法や、長い時間勉強や仕事をするのではなく、休憩をはさみながら短いスパンで行う課題をこなしていく方法、通常よりもスモールステップで目標達成していくことで、モチベーションや興味関心が薄れないようにする方法などが考えられます。
多動性・衝動性優勢型
このタイプの場合は、落ち着かず、突発的に行動してしまうことが多くあります。本人だけでなく、家族や友人、職場の人にも迷惑をかけていることもあり、心配が尽きません。
多動性の特徴として、ジッと座っていることが困難であるため、授業中に席を離れ歩き回ることや足や手をそわそわ動かして落ち着かない様子があります。待つことも難しいため、順番を無視して抜かしてしまうこともあります。
衝動性の特徴として、急に走り出してしまうことや相手の話が終わる前に話出してしまうことがあります。集団生活で突然違う方向に走り出してしまい、先生の話が終わる前に発言して授業が進まないようでは、周囲も困惑してしまうでしょう。
対策として、身体を動かす活動を交えながら取り組むことで静かにしている時間を短縮させることや、間違った行動や好ましくない行動を叱って罰するよりも、好ましい行動を褒め、その行動が増えるようなサポートの仕方が望まれます。決して簡単なことではありませんが、好ましい行動をいくつかリストアップし、それが出来たらポイントが増えていくことで見える化し、モチベーションをアップさせる方法もあります。
ADHDを含む発達障害は、親のしつけや育て方が問題では決してありません。昔は母親の育て方が悪いからだと言われている時代もありましたが、現在は脳の機能障害として生まれつきの特性とされています。
ADHDの人は、言葉や知的発達の遅れがない場合、学校生活では通常学級で皆と一緒に勉強や遊びをしていることが多くあります。そのため、見た目は周りの子と変わりはないけれど、授業中歩き回ったり、急に話出して授業が進まなかったり、忘れ物が多く同じグループの子に迷惑をかけることがあると、「親のしつけがなってない」と言われてしまうケースをよく聞きます。
特に幼稚園や保育園の入園後や小学校に入学してからADHDの特性が顕著になることがあります。これは、集団生活や親以外の友達や先生との対人関係において、コミュニケーションの難しさにより、集団から孤立しやすく、時に突発的な行動特性から問題行動を起こしてしまうこともあるからだと考えます。
親のしつけや育て方が原因ではありませんが、子供や周囲がどのように症状を理解しながら生活に適応できるかといったところの支援やサポートは、一番身近な家族や周囲の大人が考えていく必要があるでしょう。
子供の頃は、親が何度注意しても忘れ物をしてしまい、人の話も聞かずにあれこれ話してしまうことや突然走り出してしまうことから、正直叱られることが多いです。
そのため、生き生きと興味津々に物事に取り組んでいた子供が、段々と「自分はだめな人間だ」「何をやってもうまくいかない」といった気持ちになり、自己肯定感が低下してしまいます。
親からすると「子供は何度も言えばいつか分かってくれる」と信じている方が多いですが、ADHDの場合、生まれつきの特性からくるものであるため、繰り返し言い続けて治るかというと、そうでもない場合が多いです。
周囲は対応に頭を抱えることがありますが、本人ももちろん困っています。子供であるために上手に言葉で表すことはできませんが、周りの子と同じようにできない自分、いつも叱られてしまう自分に困っています。
発達障害の理解は進んでいますが、支援方法は一人ひとり違うため、十分な対応ができているかというとそうでない場合もあります。何より家族や学校の先生やクラスメイトの理解があることが支援の土台になります。授業中ただ歩かせておくのではありません。集団で授業を受けていく中で、勉強の楽しさや興味が湧くようにするにはどうすると良いのか考えていくことが周囲の大人に求められます。
「ケーキが等分に切ることができない」非行少年が少なくないことが、以前話題になりました。罪を犯した非行少年の中には、反省以前に学力や認知能力も弱いという特徴があることがあるようです。
ADHDなどの発達障害が非行に直接繋がっているということでは決してありません。しかし、先述したように子供の頃からいつも叱られて、失敗ばかり経験している子は、「何をやっても駄目だ」と自己肯定感が下がり、投げやりになって非行に手を染めてしまうことがあります。
また、叱られ責められる状況は心理的虐待と同じような環境や関係を作り出してしまうことや学校ではいじめの対象となることもあるため、逆境体験を経験しやすく、非行に走るきっかけになってしまうとも言われています。
問題行動や非行に繋がる原因は、ADHDなどの発達障害というよりも、その対応が不十分であった環境や親子関係、対人関係の影響が大きいように思います。二次障害として問題行動や非行が深刻化する前に、医療や教育機関、当セラピーのカウンセリングなどでご相談いただくことが、子供の将来にとって大切なことであると考えます。
大人になり、就職し、家庭を持つと子供の頃とは違った生き辛さを経験します。子供の頃は、周囲の理解があり、サポートがあると生き生きと生活することができていたかもしれませんが、大人になって自立をすると、様々な困難が待ち受けます。
例えば、職場の人間関係は、一方的に話していたのでは話し合いになりませんし、相手が取引先やお客様であれば尚更です。会社ではチームで動くことがほとんどですので、協調性や連携が求められます。不注意や多動・衝動性などの特性がうまく機能すると良いのですが、多くの場合、特性の活かし方や周囲の対応が乏しく、生き辛さを抱えることとなってしまいます。
家庭においても、妻の話も聞かずに延々と話し続け、家族に相談もなく大きな買い物を衝動的にしてきてしまうと、「私のことなんてどうでもいいのね」と愛想を尽かされてしまいます。また、計画的に物事をこなすことが苦手であるため、整理整頓ができず家の中が散らかった状態が日常となり、地域や子供に関わる提出物などが滞ることもよくあります。
ライフステージが変わると人間関係や生活環境が変わります。変わる前の準備や引継ぎ、変わってからのアフターフォローなどが生き辛さを抱えずに済む大切なことだと思います。ぜひ、ADHDの特性をその人の良さとして活かせるように、カウンセリングなどで一緒に考えてみるのはいかがでしょうか。
子供の頃から何となく生き辛さを抱えていたものの、大人になるまで何とか過ごしてきた方は多くいらっしゃいます。しかし、先述したように大人になり、自立をして、社会生活を営んでいくと、生き辛さが顕著となり「何かの病気なのでは?」と思われる方がいらっしゃいます。
ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」が特徴とされていますが、すべて兼ね備えていなくても診断がつく場合があります。ADHDでよく注目される多動性や衝動性は顕著ではないけれど、不注意優勢型であるために生活に支障が出ていると、ADHDと診断されることもあるということです。
つまり、これまで原因は分からないけれど生き辛さを抱えていた場合、発達障害が考えられます。すべてがそうであるとは言えませんが、気になる方は一度カウンセリングなどでのご相談をお勧めします。発達障害であっても、そうでなくても、今の生き辛さの原因を探り、より良く生活できる可能性が広がります。
家族や学校、職場などでADHDの特徴に当てはまる方がいた場合、またその対応に困られている場合も、カウンセリングなどの相談機関を活用することをご検討ください。
ADHDの特性をポジティブに捉えることもできます。例えば、一つのことに集中できないことを言い換えると、切り替えが早く物事に取り組むことができます。また、よく考えずに行動してしまうことを言い換えると、物怖じせずにフットワーク軽く動くことができます。
発達障害やADHDについての理解が進み、誰一人として取り残されない時代を目指し、制度などの見直しが行われています。発達障害は生まれつき持った個性であり、一人ひとりの個性を認め合って生きていくことが大切です。
特に家族の支えは何より重要です。ついつい子どもを叱っていませんか?最近子供の活発な姿を見ましたか?どのように対応したらよいか悩んでいませんか?家族だけで悩みを抱えなくても大丈夫です。ぜひ、支援の活用も視野に入れて考えていきましょう。
例えば、教室の1番前の席にしてもらうことで、周りからの刺激を受けにくいため集中しやすくなります。また、通常学級にいて辛い時間を過ごさなくても、通級などを利用して学ぶ環境を整えることもできます。
家庭でも気の散らないように物を極力置かない空間を作ることや、物の定位置を決め、出したら定位置に片づける癖をつけることで紛失や忘れ物の防止になります。できることから少しずつやっていきましょう。
ADHDである我が子への対応に疲れてしまった時には、聖心こころセラピーにお越しいただいて、その胸の内を話していただくことで心労を降ろして頂くことをお勧めします。カウンセラーや気の許せる友人でも良き相談相手を見つけて、御主人にも協力してもらい子育てのストレスを溜め込まないようにしましょう。
また、これまで生き辛さを抱え、大人になった今も続いているようであれば、カウンセリングでその生き辛さの原因を探してみるのも、これからの人生をより良く生きていくためには重要なことになるでしょう。
子供が健やかに育つにはどうしたらいいのか、ADHDかもしれないがどのようにするといいのか、一緒に考えていくお手伝いも聖心こころセラピーでは行っています。
名古屋で発達障害・ADHDの悩みや相談のカウンセリングは聖心こころセラピーへお越しください。発達障害・ADHDに精通するカウンセラーが問題の解決に向かうよう導かせていただきます。安心してお気軽にお申し込みください。
このセルフテストの結果に関してはあくまでも個人の参考程度に留めていただくことをご承知置きください
これぐらいは通常のレベルで問題はありません。誰でもうっかりミスや後先考えずに行動してしまうことなど誰でも多少のクセはあるものです。
少し心配になることはあるかも知れないレベルです。
忘れ物や失くし物が多く、ジッとしていられずそわそわ動いてしまうなど、ADHDの特性は見られるものの、はっきりとは診断されない「グレーゾーン」である可能性も考えられます。
発達障害と明確に診断されないため、症状が軽い、ADHDっぽいといった間違った理由により、支援が十分に受けられず苦しんでみえるかもしれません。
まずは悩みの選択画面にある「ADHD」をよくお読みいただき、理解を深めてください。ADHDであってもグレーゾーンであっても、特性が現れるには個人差があり、環境の違いや日によって強弱は異なります。
ADHDであるのか、性格や間違った考え方に伴う行動であるのかなど、もし心配や不安を感じるようであれば最寄の医療機関や教育機関での相談をお勧めします。
ADHDのレベルとしては最寄の教育機関や医療機関での検査が必要と考えられます。このADHDのテストのパーセンテージのみで悲観的になったり落胆したりなど一喜一憂せず、安易に自己判断や他者判断をなさらずに専門機関で様々なテストなどで診断をされて下さい。
発達障害の可能性が高くなればなるほど、自分で正しい判断をすることが難しくなるため、家族やパートナーなど周りの方が専門機関などに行けるようサポートすることも必要です。親が子に対して心配が過度となりこのテストに過剰に反応している可能性も考えられます。まずは専門機関による診断が大切です。
専門機関での診断の結果、実際にはなんでもなかったといった可能性もあります。その場合は家庭環境や親子関係から影響を受け、間違った考え方やそれに伴う行動が自分を苦しめているかもしれません。
その場合は、エビデンス(根拠あるものにより実証された証拠)に基づいたカウンセリングや心理技法により心の諸問題を解決し回復を目指すことが必要です。
聖心こころセラピーでカウンセリングや認知行動療法などの心理療法を交え、今ある問題や苦痛から早期に開放され、生きやすく心軽やかな生活が送れるよう一緒に目指していきましょう。
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