ストレス

今ある悩み・苦しみの思考を修正し 問題を解決・克服するためのカウンセリング

 
 
ストレス   仕事・勉強・家事育児・夫婦関係・親子関係のストレス。はたまた楽しいはずの友人との関係までもストレスを感じてしまい、人はストレスを完全に回避することは不可能。しかし軽減し解放する術を身に付けることは大いに可能です

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 ストレス

毎日、いろんなことがあり、いろんな人がいる…。人は其々に違った考えを持ち、ぶつかり合うことでストレスが生まれます。人間社会で生きていくことはストレスと切っても切れないものと言えるでしょう。

ストレスとは、外部からの刺激により生じる悩みや不安、緊張や疲労の状態など悪い意味で使われる事が多く、「ストレスは良くないものなので軽減すべき」「ストレスは解消されるべき」との考えが一般的です。しかしストレスは全く不必要なものではありません。

許容範囲を超えたストレスでは困りますが、多少のストレスを感じる事はストレスの元となる物事に対峙しようとする気持ちを誘発する原動力ともなるので必要なものと受容する気持ちも大切です。

不快な気持ちを感じるからこそ快適な状況を望み、それを達成しようとする気持ちが湧いて来ます。つまり、ストレスは成長や向上心を生み出す良いきっかけになる訳です。しかしながら、悪い意味で使われているような、衝撃が強過ぎプラスに働かないような深刻なストレスも勿論存在します。

ここでは主に、生活、成長していく上で不必要なストレスについて記述していきます。

 塵も積もれば山となる

人に不必要な、過度なストレスは大きく2つに分ける事が出来ます。

自覚のあるストレス

自分でストレスを感じる理由が「自覚できる」ストレスです。これは何らかの問題があっても、本人が原因を自覚出来ている為、その原因を解消することでストレスは軽減される、または解消されていくことが殆どです。夫婦不仲によるストレス、子供が自分の言うことを聞かないストレス、仕事量の多さ責任感へのストレスなどを指します。

これらのように問題が明確な場合にはこの問題を解決する「問題解決能力」や本人の「実行力・行動力」が問われるところです。

自覚のないストレス

自分自身に身に覚えがなく「どうして最近こんなに気分が優れないのだろう」と感じるストレスが自覚のないストレスであり、これがなかなかの厄介者です。

子どもであれば学校、大人であれば職場、お母さん方であれば子育て、親同士の付き合い等、普段生活していく中では、余程明確な問題が起こってない限り、これといって大きなストレスを自覚しずらいものです。しかし、それほど気にならないけれど少しだけ「嫌だな」と思う事は日常の中にチョクチョクあるのではないかと思います。

日々の些細な事から引き起こされる少しの「嫌だな」という気持ち(嫌だなという気持ちすら無自覚の場合もあります)、その小さなストレスが無意識のうちにジワジワと積み重なり、大きなストレスと移行していきます。

それはやがて、うつ病や不眠症など重篤な症状を引き起こしてしまったり、女性の場合にはストレス性の過食症や拒食症といった摂食障害に発展したりする場合もあります。

 ストレスに対する反応

また、このような過度なストレスには「実際に過度なストレス」と「実際よりも過剰に反応するストレス」の2種類に分けられます。

実際に適度なストレス

「実際に過度なストレス」をコントロールするのはなかなか難しいものです。「残業が過多となり慢性疲労によるもの」「妻や夫に暴言を吐かれ続けているもの」などがそれに該当します。これらに対して「耐える力」を養うことは得策ではありません。この問題を「適度なストレス」まで早期に軽減する必要があります。

実際よりも過剰に反応するストレス

「実際よりも過剰に反応するストレス」は、それ程厳しく深刻なストレスでもないのに、本人の考え方や感じ方から、実際よりも過剰に感じてしまうストレスです。

つまり、本人の考え方、感じ方を認知行動療法などで切り替えていく事により、過剰に感じているストレスを本来の正常な範囲の適度なストレスとして受け止められるようになっていきます。

 ストレスが溜った場合の症状

日常生活の中でストレスが溜まっていけば、身体は今の環境に問題がある事を伝える為に様々な信号を送ってきます。それらは「ストレス症状」「ストレス症候群」と呼ばれるものです。

ストレス症状には心や精神に変調を来す「心理・精神症状」や、身体の症状・病気として現れる「身体症状・心身症」、行動として現れる「行動症状・ストレス行動」3種類の症状が現れます。

心理・精神症状

やる気が出ない・食欲が出ない・じっとしていられなくイライラする・集中出来ない・物忘れをしやすい・何処か遠くへ行きたい・自己嫌悪に陥る等

身体症状・心身症

身体がだるく倦怠感がある・胸の動悸が度々起こる・頭痛がする・身体がかゆい・身体がムズムズする・肌荒れ・湿疹が出る・生理不順等

行動症状・ストレス行動

人に八つ当たりをする・間食が止まらず過食になる・不登校・欠勤・依存症・自分を傷つけてしまう・買い物が過ぎる・深酒・泥酔など飲酒問題がある等

また、強いストレスを受け続けていると、身体内部の免疫系に影響が出てきます。免疫力が落ち弱くなり、一年に何度も繰り返し風邪を患ったり、通常なら拾わないような感染症を発症する場合もあります。こうした感染症を「日和見感染症」と呼び、口唇ヘルペスや帯状疱疹、イボ等は日和見感染症の可能性があります。

アトピーの原因も主に身体的な要因が基となりますが、精神的ストレスが身体の免疫力を弱めその症状を悪化させる原因として広く知られています。

自分自身で過度なストレスにより精神が慢性疲労を起こしているのに気が付かない場合には、また気が付いていたとしてもそれに対し何の手だてもしなければ身体が「何とかして下さい」とのイエローシグナルを自分に伝えていると受け止めて下さい。

 ストレスを受けやすい人

特にストレスを受けやすい人として、真面目な人、完璧主義な人、几帳面な人等があげられます。

目の前の課題に対して積極的な性格の人をA型行動人間といいます。これは血液型の話ではなく、その分類はA型~C型まで存在します。元々この行動分類はアメリカの医師のフリードマンという人が、心臓病外来の待合室の椅子が他の診療室の椅子よりも異常に早く擦り切れる事に気づいた事から発見されました。

この現象は診療までの待合時間が惜しくて、イライラする、呼ばれたら直ぐに立ち上がれるようにと思い浅く腰かける人が多い為に椅子が擦り切れたのだと解りました。つまり「待つ」というストレスに対して強いストレス反応「イライラ、浅く腰かける」を示す人が多かったというのが理由です。

では、果たしてA型行動人間はどんな問題がある人なのでしょうか?実際にA型行動をする人の性格、行動を見てみましょう。

 A型行動人間の性格・行動

競争心が強い

一度に多くの事をやろうとする

何もしていない事に罪悪感を覚える

時間に追われている感じが常にある

目標を達成することに対して意欲が高い

早口、声が大きい、相手の話しも早く済ませようとする

列に並ぶ、周囲の人がゆっくりと行動しているとイライラする

少しせっかちな印象を受けますが、目標達成に対する意欲、競争心の高さというのは長所であり、大きな事を成し遂げるA型行動パターンの人に多いと言われています。

もちろんストレスを受けやすい人の全てがA型行動人間という訳ではありませんが、大きな可能性を秘めていながら、ストレスへの対処が苦手な為に本来の力を出せなかったり、思うようにいかなかったりすることが多い人がストレスを受けやすい方と言えます。

 夫婦間のストレス

付き合い始めの頃には恋愛感情が勝り目をつぶっていられたことでも、毎日顔を合わせて居れば、日常生活の中での相手のチョットした仕草や毎日の行動などにストレスを感じることもあるでしょう。家事分担の配分であることや、日常的な役割に関することでもお互いに言いたいことなどがあるかも知れません。

でも言いたいことを言うのは喧嘩に発展することもありグッとと堪えていることもあるでしょう。そんな気持ちを聞いてくれるような誰かがいるといいのですが、なかなか夫婦のことなどを信頼して話せる相手というのは見つからないかも知れません。

いつも一緒にいる相手なだけに、相手に不満をぶつけるわけにもいかずに、悩んでしまっている方も大勢います。どのように相手を理解し振舞うといいのか悩んでしまう場合には、聖心こころセラピーでその胸の内を話してみることも一つのプランかも知れません。

 子育てのストレス

子供というのは無邪気な存在ですが、言っても叱っても言う事を聞かないことも多いです。なんでそんなことをするんだ?ということもしますし、ゲームやスマホばかりで家では勉強をしているのを見たこともないという場合もあるでしょう。親子間の相性などもあり、子供が何を考えているのか分からないということもあるでしょう。

子供も親には甘えてきちんとしなかったり、反抗的な態度をとったり、理解できないと思うこともあります。育児書通りにはいかない子育てに自信を無くし、イライラが高じて虐待に発展し後悔したことはありませんか?今自分にできる育児を精一杯やっていきましょう。

子供にきちんと向き合って一個人として尊重してあげられると仲良くやっていけるでしょう。子供の扱いに悩んでいる場合には、一度聖心こころセラピーにお越しいただき、気分をリフレッシュし、子育てを意欲的に頑張れる前向きな精神を取り戻しましょう。

 友人やママ友とのストレス

学生の頃は仲の良かった友人でもお互いの道を歩むようになり、それぞれに家庭を持つことで関係性が変わってくることも多いです。

また、お互いがお互いの家庭を比較してしまい、あそこのウチはこうなのに、なんでウチはこうなのだろうなど、嫉妬心を持ったり他人の家と比べることで自分の幸せが何か分からなくなっていることはないでしょうか。

人は人、自分は自分と思っているといいのですが、他人のことが羨ましく感じることや、自分が惨めに感じられてしまう場合には、自分の心の中と向き合って、自分と友人たちを比べなくても、幸せになれるように努めていくことも大切です。

人の家庭は人の家庭なので、そこと比べて、子供や旦那さんを比較してしまうと、子供や旦那さんの気持ちを傷つけることにもなるでしょう。「ドコドコのナニナニちゃんはこうなんだって」というのではなく、では、ウチはどうしようかと家族主導で物事を考えられるようになりましょう。

幸せの形は人それぞれであるので他人と比べることは自分が家族がつらくなることを知ると少しはストレスの度合いも違ってきます。

 職場でのストレス

職場はそもそも仕事をするという目的で集まってきているので、気が合う人ばかりでは有りません。話したくないなと思う人もいると思います。しかし、職場ではそれなりに周りとも合わせつつ、仕事をしていくことも大切です。

あまり距離を近づけてしまうこともいけませんし、合わないなと感じることもありますが、そこは割り切って業務を遂行することも必要になるでしょう。無理に合わせる必要はありませんが、嫌なこともそれなりにあるものだという気持ちも持っておくといいでしょう。表面的なお付き合いでも十分です。

職場の同僚は本来で言う友人ではないので、仕事をするためのお付き合いと割り切って行動した方が良いでしょう。どうしてあの人はあんな言い方をするのだろう、と考えるだけでも時間が無駄であることもあります。そこは自分の仕事を上手くやっていくために少し利用させてもらうくらいの気持ちを持っていてもいいでしょう。

また、仕事量や仕事の責任の重さなどがストレスになっている場合もありますので、イライラして家族にあたるなど、家庭にそのストレスによる心労の影響を持ち込まないように心掛けることが大切です。

 実家との付き合いのストレス

家族は近い存在でもありますが、考え方は違いますので、ストレスに感じることも多いでしょう。帰省すると、喧嘩になってしまうことや、なんか合わないなぁと感じるのであれば、実家に帰る回数を減らすのもいいでしょう。親だから兄弟だからと無理に合わせることはありません。

また、家族から何か嫌味や傷つけられることを言われる場合には、無理して付き合うことはありません。嫌なことを言われたらきちんと意思表示することも必要です。そういう言い方は傷つくということを話すことも大切です。

昔からの関係性で、自分に対していつも子ども扱いをして認めてくれない親などもいますが、そういう人なのだと割り切ることも必要です。少し距離を置いて付き合いましょう。義実家などに行って疲れてしまう場合には、配偶者にそのことを話しておくこともいいでしょう。

あなたのことを考えてくれる配偶者であれば、負担になっていることを考慮して、気を遣ってくれることもあるでしょう。気を遣ってくれない場合には、表面的にだけ合わせておくのも良いかも知れません。

 学業・進学のストレス

子も段々と大人に向かって成長して行けば、自分の将来を自分で考える時期がやってきます。親からの様々なプレッシャーや助言がある場合もありますし、自分でこういうことがしたいという意欲が湧いてくる場合もあります。

しかし、自分のしたいことと親が望んでいることなどが違っている場合も多くあり、いろいろと思い悩むこともあるでしょう。やりたいことがあれば、両親にそのことをきちんと正面から伝えることも必要です。自分がどんなことに興味があり、どんなことをしたいのかをきちんと考えましょう。

それが分からないという人も多いと思いますので、いろいろな経験を通して考えてみるのもいいでしょう。親の言いなりになるのではなく、嫌だなと思うことは拒絶することも全く構いません。学校の勉強も次第に難しくなってくることも多いですので、それなりのプレッシャーもありストレスが溜まってくるでしょう。

勉強に付いて行くだけでも大変になった時は、先ず自分が興味を持ち、人生にプラスになる教科から始めると良いでしょう。自身の興味や目標がはっきりわかってくると勉強に対する意識もしっかりしてきます。

 笑い声が、妬ましい

学校などに出かけると、ママさんたちが集まって楽しそうに談笑しているのを見掛ければ、なんだか自分だけが仲間外れにされたような気分になることはないでしょうか。自分が意識しているだけなのですが、人の輪が出来ているとその輪に溶け込めないことに疎外感を感じることがないでしょうか。

「みんなは楽しそうにしているけれど、自分は・・・」と比較してしまうことから、考え方が自分主体ではなく他人との比較になりつらく感じることもあるかも知れません。そんなモヤモヤした感情などもストレスになる場合もあります。

自分のコンプレックスを突かれるような場面に遭遇すると、それから逃げようとして、逃避行動を起こす場合もあります。なんだか悲しくなってきて、ヤケ食いをしてしまったり、買い物をしてしまったり、というケースも出てきます。自分が幸福に過ごすには、誰かと比べないということも必要になるでしょう。

人間関係などはゆっくりと構築していくものでもあり、一朝一夕に変えられるものでもないので、徐々に人の輪に溶け込めるようになるといいでしょう。それには自分の気持ちをある程度はオープンにしなければなりません。勇気を持って少し自分からも話してみるなどの行動を取り、適度な距離間で付き合っていきましょう。

もし人間関係が苦手であれば聖心こころセラピーへお越し頂き、改善に向けての取り組みを始めましょう。

 ストレスに振り回されない

人が生きていく上でストレスの無い社会や家庭はまず存在しません。ですが、そのストレスを軽減したり、上手くやり過ごせたりするようになる方法は存在します。

現在ストレス症状に悩まされている方も、ストレスを感じる出来事に対して「まぁいいか」と思えるようにしたり「これを成長の糧に切り替えよう」と考えたりするなど、何事に対してもポジティブに受け止められるようになれば、ストレスを受けた時のダメージも相当に軽くなります。

しかし、口で言うのは簡単ですが、実際にはなかなかポジティブな受け止め方、考え方をするのは難しいものです。特に、真面目な方は「まぁいいか、なんていうのは自分の甘えだ、逃げだ」などと考え、真摯にストレスを受け止めようとするかも知れませんね。

聖心こころセラピーの心理カウンセリングでは、認知行動療法などの心理療法によりセルフコントロールの方法を身に付けてもらいます。

カウンセリングセラピストは、クライアントの方がどのような考え方やストレスが原因で悩んでいるのかを分析し、ストレスを重く捉えてしまう今の考え方から、ストレスを受け流せるようなポジティブシンキングや気分転換・ストレス発散方法の習得などの心の流れを造るメンタルヘルスサポートを行っています。

「ストレスは生きている以上避けられません。それを溜め込むことなく流れの良い考え方・捉え方を身に付けましょう」