過敏性腸症候群は恐怖症とも言える
過敏性腸症候群(IBS)でのご相談は、中高生・大学生・社会人に至るまで大変に多く、ストレス社会の「現代病」の一種と言えるでしょう。
通勤、通学、会議や授業中など緊張する場面では、過敏性腸症候群(IBS)の症状が現れ急なお腹の痛みや異常を感じ調子を崩してしまい、それが予期不安となり、やがて恐怖すら感じるようになります。
他には不規則に下痢や便秘を繰り返すケースや、自宅では何とも無いが学校・会社等で対人的緊張を感じるとガスが出る、ガスが止まらない、ガスを我慢する苦痛に耐えられない、腹鳴りが突如起こり恥ずかしい思いをするなど、過敏性腸症候群(IBS)での悩み相談にはとても様々な種類があります。
お腹の調子が悪いからと病院で検査をしても腸やお腹に特に異常が見つからない場合は、日頃のストレスや対人緊張が過敏性腸症候群(IBS)やその他のお腹の悩みを引き起こしてしまっている事が考えられます。また過敏性腸症候群の症状は「恐怖症」にも分類されます。
過敏性腸症候群は「下痢型」「ガス型」「腹鳴り型」の3つに分類できます。
過敏性腸症候群 「下痢型」
下痢型過敏性腸症候群とは、会議・会食・交通機関・学校行事などの場面を前にすると急に腹痛を催し「精神的不安」と「下痢腹痛の不安」がピークに達し、その恐怖の感覚が頭から離れなくなります。
職場での勤務中・学校・通勤通学電車バスでの腹痛下痢などの悪いイメージが定着してしまうと、思考や行動の中心が過敏性腸症候群となり日常生活に相当な支障をきたします。
過敏性腸症候群の下痢型の人の特徴は、非常に真面目・責任感が強い・我慢強いなどの優等生タイプの方が多いことです。下痢や腹痛などの症状の他にも極度な不安や緊張を感じると自動的にお腹を中心に、身体全体が硬直と言っていいほどに力が入ってしまうなどの「身体のトラウマ」がしっかりと形成されています。
改善の方法としては「お腹に働きかける暗示」が有効で効果は高く、かなりの実績を上げています。腹部の検査の結果で明確な疾患がない限り、下痢や腹痛は改善に向かい、やがて腹部を中心とした身体の硬直は去ります。
今まで喧嘩ばかりしてきたお腹とそろそろ仲直りしませんか?
過敏性腸症候群 「ガス型」
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ガスが慢性的に出続けている
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不思議と家ではガスは余り出ない
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ガスを我慢するがもう限界でつらい
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後ろの席の人がわたしを臭いと感じてる
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ガスが出るせいで人生が上手くいかない
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電車やバスの乗客にガスのことで睨まれた
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ガスのせいで友人ができない・離れていった
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教室ではガスで迷惑かけるので一番後ろに座りたい
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職場での視線を感じるとガスでお腹がどうにかなりそう
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自分では匂わないが周辺の人たちは臭いと反応しているようだ
思春期~成人~中年期と次第に過敏性腸症候群ガス型の方の比率は下がっていきますが、思春期の女性であれば、その症状には耐えがたい苦痛があり、学生生活や人生そのものを台無しにしかねない恐るべき症状が「過敏性腸症候群のガス型」と呼ばれるものです。
過敏性腸症候群 ガス型の特徴
この過敏性腸症候群ガス型の特徴は、病院で検査をしても腹部の異常が発見されない点にあります。お腹のことですから最初は内科や胃腸科などで診察を受けますが「特に異常はありません、余り気にされないように」と言われ、次に提案されるのが「心療内科」などです。
もちろんこの過敏性腸症候群のガス型タイプの症状を持つ方は薬では思うような効果は得られません。
それもそのはず「ガスのコントロールが出来ない」という身体の症状があるものの、それは「結果」に過ぎず、問題の根本は意外と思われるでしょうが「物事の捉え方」「身体のトラウマ」「予期不安による恐怖」「人間不信」「自己嫌悪」など様々な問題が過敏性腸症候群の中には内在化されているのが実情です。
薬で苦しさを多少は紛らわすことはできますが、効果の点では満足の域には達しません。薬で「考え方や性格」が変わる訳がないからです。
過敏性腸症候群 「腹鳴り型」
「よく人前で勝手にお腹の音が鳴ってしまう」
「人前で腸や胃などのお腹の音が鳴るのをいつも恐れている」
「お腹の音が尋常ではない程に大きくみんなに不快な思いをさせている」
こんな症状に怯え悩んでいる方もいらっしゃいます。必死な気持ちで相談しても「そんなことぐらい誰にだってある、気にしないほうがいい」と誰も取り合ってはくれません。しかし本人にとっては、ましてや特に女性にとっては非常に恥ずかしく感じ、この腹鳴りさえ無くなれば・・といつも腹鳴りに怯えて生活されているのです。
この過敏性腸症候群の腹鳴りは、「腹鳴り恐怖症」にも分類されます。
この症状を持つ方の特徴としては「人間関係が苦手」「緊張」「自己否定」「人間不信」「自分を見せない」「プライドが高い」などの性質の方が多く、この性質からもたらされる様々なストレスが無意識にお腹の力みにつながり、胃腸にストレスを与え、その結果、「お腹が鳴る」という自動システムが働きます。
腹鳴りという過敏性腸症候群の症状もやはり心身のトラウマが原因となります。
過敏性腸症候群(IBS) 克服に向けて
以上が過敏性腸症候群(IBS)の主な症状や特徴ですが、このような下痢・腹痛・ガス・腹鳴りなどに囚われている状態では、仕事や勉強どころではなく、常にその不安や恐怖により緊張を強いられ、お腹のことばかりに神経を使い、集中力欠如となり、外出に抵抗を感じ、人との交流も避けるようになり「不登校・ひきこもり・ニート」や「うつ病」に陥り易くなります。
とても疲れているのに身体の緊張が抜けずぐっすり眠ることも難しく「不眠症」の、悪循環に陥っている方も多く居られます。お腹の悩みと心の悩みが関係ないと思われる方も多くいらっしゃいますが、お腹と心の関係は実にとても密接なのです。
名古屋聖心こころセラピーの心理カウンセリングでは、過敏性腸症候群の原因を明らかにし「物事の捉え方」や「考え方の癖」などを改善していくと共に、ヒプノセラピーなどの心理療法を用い、無駄な力を抜きリラックスした状態を作り出し、ストレスに対する身体の感じ方が軽減されるように誘導し、身体やお腹の力みや硬直などの「身体のトラウマ」を解消していきます。
過敏性腸症候群克服プログラムにより一刻も早くその辛い症状から自分自身を救い出しましょう。
「どんな人が、どんな場面で、過敏性腸症候群を発症するのか」
過敏性腸症候群の人は自己肯定感が低い
過敏性腸症候群になる方の中には、幼い頃に失敗や出来ないことなどがあるといつも親から厳しく叱責されていたなどのケースもあります。その小さい頃のイメージや感覚が成長してからもトラウマのように残り、努力する一面も持ち合わせているのですが、不安な気持ちから失敗などを恐れて、過度なストレスがかかる場合があります。
また、上司や権威のある人の前に出ると酷く緊張してしまうという面もあります。それは幼い頃から体に染みついているものでもあり、体が反射的に反応している可能性が十分に考えられます。
カウンセリングなどを通して自分のそういった過去と向き合って、その部分を緩和していくことでも、心の持ちようが変わり、過敏性腸症候群も良くなっていくことがあります。
また、常に大丈夫なの?とか、あなたには出来ないかもしれないわ?とか、行動に対して背中を押す行為と真逆な、心配や不安感をぶつけられていた場合にもそれが連鎖し、「出来なかったらどうしよう」「失敗したら・・・」という考えに囚われてしまっている可能性もあります。
そのような親からの負の遺産や過去と決別し、前向きで、建設的に取り組んでいけるように、考え方を変えていくことが必要になってきます。
過敏性腸症候群の克服はストレスの本質を正す
自分の内在化しているストレスが一体どんなものであるのかを認知出来るようになれば、それに対する具体的な対策なども立てやすくなりますので、ストレスにも対応していける心を持つことが次第に出来るようになります。
過敏性腸症候群に陥る人は真面目で能力のある人も多いですので、その自分を認められることでも自分の自信につながっていきます。過去の体験で駄目だとか、威圧され抑圧されて来たなどで委縮してしまっている場合なども多いので、自分は大丈夫なんだ、と考えることが出来るようになることで随分違ってくる場合もあります。
怖がらずに、挑んでいくことも必要になるかも知れません。また責任感が強く自分で何でも抱え込んでしまう性格の人も多いですので、一人で抱え込まないで誰かに相談することや、気持ちを表に現すこともストレスを溜めない行動の一つになってくるでしょう。
幼い頃からのパターンが体に染みついて起こっている疾患であるとも言えるので、それを認識出来ることでも変わってきます。「お腹が痛い」とか「下痢になったらどうしよう」といった考えを頭から切り離すために、自分の中のストレスを認知し、それの改善を行うように、考え方のパターンを認識し少しずつ変えていきましょう。
過敏性腸症候群の本来の原因は自分の幼少期などの育った環境による性格の形成に関わっていることが当セラピーでの経験上はっきりと言える事です。それに気づくだけでも、過敏性腸症候群からの完全脱却への第一歩となります。
「過敏性腸症候群の解決策は心得ています、早期脱却を目指しましょう」
名古屋で過敏性腸症候群の悩みや相談のカウンセリングは聖心こころセラピーへお越しください。過敏性腸症候群に精通するカウンセラーが問題の解決に向かうよう導かせていただきます。安心してお気軽にお申し込みください。
0~19%
大丈夫、問題ありません
~9%までの人は特に問題はないと思われます。10%~19%レベルは、少し気になりはしますが、さほど心配する程の数値ではないので大丈夫です。問題視される必要はないと思われます。
20~29%
少し注意が必要です
過敏性腸症候群とは言い難い数字ですが、不安な日はたまにありそうです。仕事や家庭にストレスがあるかも知れません。真面目で堅実な人でありシャイな性格も手伝って人に相談したりSOSを出すことが難しいのでは?クリニックに行く程のことではないとは思いますが心配であれば検査に行かれることも必要かも知れません。
性格的や精神的な要素も過敏性腸症候群は強いので気軽にカウンセリングに行くことも有効な手段と思われます。
30~49%
解決に向け対策が必要です
危険水域と思われます。この数字辺りでは過敏性腸症候群の症状が自覚されることがあると思われます。学校や仕事場面での発表やプレゼン、お客様対応、周りからの期待を感じた時などに強いストレスを感じ、それとともにお腹の調子が急激に悪くなることはないでしょうか。
逆にストレスを感じないひとりで取り組める作業は大丈夫であったり、苦手な緊張のある場面が過ぎ去った後には、お腹の調子は何事も無かったかのように緊張やお腹の違和感が緩解していることなどはありませんか?
過敏性腸症候群は医療機関で検査をしても明確な疾患が見つからないのが特徴のひとつであり、そのほとんどが心療内科へ誘導されることとなります。要は心の問題が過敏性腸症候群という苦しみを生み出しているのです。まずは当セラピーの悩みの選択画面にある「過敏性腸症候群」を読んで頂き、理解を深めてください。
過敏性腸症候群が心配な方は当セラピーのカウンセリングや認知行動療法を通じ、過敏性腸症候群を引き起こす根本の精神的原因への対処をお考え下さい。
50~100%
大きく問題があります
なかなか厳しい数字です。特に60%を超えている方はかなり苦しい生活を余儀無くされていると思われます。学生であれば授業や試験、通学などは苦しみの極地であり恐怖も相当なものと考えられます。社会人であれば通勤電車や部内でのミーティングを始め、プレゼンや顧客対応など様々な場面で強い緊張と恐怖と隣り合わせの毎日でしょう。
医療機関での検査でも大きな疾患は見つからず漢方などを処方されるに留まり抜本的な対策には至らないことが多いようです。
お腹は第二の脳とも心とも言われているように個人の持つ性格性質、物事の捉え方によるものが過敏性腸症候群の正体であり、適切な取り組みや改善を行うことにより好結果が得られるケースは当セラピーでは数多くあります。
当セラピーの「過敏性腸症候群」をよく読んで頂くとともに、過敏性腸症候群はエビデンス(根拠あるものにより実証された証拠)に基づいたカウンセリングや心理技法により心の諸問題を解決し回復を目指すことが必要であり聖心こころセラピーでは過敏性腸症候群の苦しみから克服された事例は数多くあります。
カウンセリングや認知行動療法などの心理療法を交え、今ある苦しみからの早期脱却を図り、生きやすく軽やかな生活が送れるよう一緒に目指していきましょう。
テスト診断結果について
当てはまるものが多いほど、過敏性腸症候群の傾向が強く、お腹の不調に苦しみ、日常生活や社会生活に支障を来たし、悩んでこられたのではないかと思います。
過敏性腸症候群は、通常の検査では異常がないにもかかわらず、腹部の膨張感や痛み、下痢や便秘といった便通に異常が生じる症状が見られます。学校や職場、通勤時や会議中などに症状が現れると、心身ともに非常に苦痛を感じます。
過敏性腸症候群には主に「下痢型」と「ガス型」が挙げられます。下痢型とは、人前での発表や会議、試験、公共交通機関の利用などの前に腹痛が起こり、耐えがたい下痢に襲われます。サラリーマンや学生に多く、再び症状が起こるのではないかと不安と恐怖でいっぱいとなり、日常生活に支障を来たします。
ガス型とは、慢性的なお腹の張りに悩まされ、身体的な苦痛とともにガスがコントロールできない不安と恐怖に苦痛を感じます。特に思春期の女性に多く、人間関係や周囲からの目には非常に敏感であるため、誰にも相談できず耐え忍び悩んでいることが多くあります。
本人は耐え難い苦痛を繰り返し体験して悩んでいるのですが、検査では異常が見つからず、腹痛や下痢は誰にでも経験があるといった考え方から、周囲の人になかなか理解してもらえません。
再び繰り返してしまう原因として、ストレスがあります。緊張や不安、恐怖や失敗体験などが発端となり、下痢や腹部の膨張感が引き起こされると言われています。病院を受診するとたいていの場合、薬を処方されますが、一時的に症状が落ち着いても、再発を繰り返してしまいます。なぜなら、物事の捉え方や考え方、それに伴う行動は薬では治すことができないからです。
辛い症状の根底にあるものは、幼少期の親子や家族の関係や学校や職場での対人関係などの場合もあります。聖心こころセラピーのカウンセリングでは、過敏性腸症候群の原因を探り、考え方の修正や適応的な行動を身に付け、心穏やかに生き生きと生活できるようにサポートします。